1 | 2 | 3 | 4 | TOTAL | |
---|---|---|---|---|---|
鎌谷クラブ | 0 | 0 | 0 | - | 0 |
今宿東キングローズ | 8 | 5 | X | - | 13 |
二)あおい
左)ゆうた
遊)たかよし
一)たつき
捕)たつま
右)あきら
投)しょうじろう
中)ゆうき
三)たくみ
バッテリー
しょうじろう(2/3回、41球、4安打6失点、四死5、0K)-たつま
たつま(1回1/3、42球、2安打7失点、四死3、1K)-たくみ
1回表 王薔薇軍のエースの剛球が内角、外角にズバリと決まる。
1番あおい
「バントの構えで見送ったらビュッって風が来た、、」差し込まれて右飛
2番ゆうた
粘るも「当てるのに精一杯」空振り三振
3番たかよし
踏み込んだらえぐい内角が来てよけるようにバットを出すしかなかった、、二飛
好投手の圧巻の立ち上がりをみてしょうじろうは緊張が過ぎたか、、
1,2番に連続四球から3番に火を噴くフェン直タイムリー、4番にフェンスを軽く越える特大2ランを浴びる!
5番も強烈なレフト線二塁打、6番四球でピンチ拡大。
強豪相手に一気に飲まれかけたが、何とか二死を奪うも9番に技ありタイムリーで5失点、、
強い、、いや、えぐい、、
1、2番に四球を出してしょうじろう、無念の降板
午前中に完投したたつまが緊急登板も連続四球で押し出し、、この回8失点
俺たちはベイサイドカップでも強豪とぶつかっては苦杯を舐めてきた。でもそこから学んだ。すげぇやつはいる。でも俺たちは俺たちの野球をやる!
2回の攻撃
4番たつきが意地のライトフェンス直撃ヒットを放つもけん制死
たつま、あきらもあっさり凡退でわずか6球で攻撃を終える、、
なんだか午前中の試合と間逆の展開、、
2回裏
6番、7番を打ちとって二死無走者とするも、ここから王薔薇軍は攻撃の手を緩めない
8番に死球を与えると、9番が火を噴く二塁打!
なんとか0封に、あと1アウト、、
たつまが踏ん張って1番をライトフライに討ち取った!
やった!0-8からでもなんとか意地を見せたい!
しかしここであきらがフライをポロリ、、
グラブに一回収まった打球、、
これでもう勝負はあった。
2番に四球後で満塁。
大賑わいの相手ベンチ、うなだれる鎌谷
風に揺れる葉っぱの音、やさしい日差しが差す中、一瞬の静寂
打席には三番打者
神社の屋根までぶっ飛ばす満塁ホームラン!
13-0!
3回裏も鎌谷はしょうじろう、ゆうき、たくみが三者凡退でゲームセット!
県小連トーナメント、終戦!
もう少し意地を見せたかった
でもそれさえもかなわなかった
たつきとしゅうが万全ならもう少し食らいつけたか
でも、強豪ひしめくカップ戦に飛び込んでとにかくぶつかって行くベイサイドカップとは違って、あの明神台にリベンジして自分の力でトーナメントを勝ち上がって王薔薇軍にぶつかったこの試合、同じ負けでも、俺は違うと思うで。
胸を張っていい
明神にリベンジを果たしてキングローズ戦で散る、、いい戦いだった。
「すげぇやつがいる」
それをおまえらが勝ちあがって見られたこと、肌で感じたことに意味があるとおもう。
6年生にとって少年野球は野球人生の、いや、人生の通過点だ
「こいつにはかなわない」「こりゃ無理だ」
そういうやつや物事にぶつかることはおまえらの後々の人生でいくらでもある。
受験や仕事なんてのも競争だからそんなこともあるだろう。
不確定要素も多いし、なにがおこるかわからんが、恋愛というものでもそんなことがあるかもしらんぞ!
スマホやらswitchのゲームではなにもわからない、肌で感じた経験はきっと野球以外のこれからに役に立つ。
しょうじろう
あんなどでかいホームランを打たれることなんて、完璧にうちまかされる事なんておまえの人生できっとそうそうないぞ。いい経験だ。
あきら
お前のミスからの満塁ホームラン。「あれを捕っていれば、、」こんなでかいしでかしをすることもそうそうないぞ(多分な、、)。いい経験だ。
スポーツでも勉強でも仕事でもこれからの人生で「こりゃかなわん」と思う場面は化けて出るほどやってくる。
少年野球では「散った」「完敗だ」でいい。
けれども、なんとかしなくてはいけない場面に遭遇するのがこれからの人生だ。
今日のように「気持ちよくぶつかって散る」という道以外にも
*二番手を確保する
*汚い手を使ってでも勝つ
*つばを吐いてしっかり逃げる
*ガチンコは避けて違う道をすばやく見つけて突き抜ける
*仲間に取り込んでしまう
*弱みをつかんで揺さぶる
などを選択していくことになる。
君らはそれをやっていく。
そのとき、今日のこの試合の経験が、吸った空気の記憶が、肌で感じた怖さが、風景が、匂いが役に立つ。それは間違いない。あの神社と墓地と森に囲まれた景色、試合。忘れるなよ。いい戦いだった。
5年生
きみたちは未来しかない。来年も力量が競っているチームとも試合はやるだろうが、こうした「すげー強豪」ともぶつかって行く。今日はバットにも当てられなかった、怖いほど打球がはやかった。それでいい。
この経験を踏まえて、来年の秋、おまえらがどういう選手になっているかだ。
残すは親善決勝とフレッシュカップ
きみたちの物語の最終章やんか。
どんな結果になるか、それぞれがどんな活躍をするか、どんなミスをしてしまうか
君たちにも監督にもスタッフにもお父さんお母さんにもわからない。
知っているのは野球の神様だけや
だから楽しもう!
風邪と怪我、それだけ勘弁やで、、