123456TOTAL
鎌谷クラブ00610-7
山王ファイターズ00000-0
親善T準決勝、超強豪との県小連Tと負けられない「負けたら終了」の連戦に挑む鎌谷軍
そんな中、エースたつきは肘痛でドクターストップ!魂の投球のしゅう、風邪でダウン!
この1年、怪我や風邪でフルメンバーでなかなか全員で戦えなかった今チームに野球の神様はまだ試練を与えるのか!左右のエースを欠いて今日はたつま先発。そしてあの男がまた立ち上がった!そして爆走した!

左)ゆうた
二)あおい
遊)たかよし
一)たつき

投)たつま

右)あきら

三)しょうじろう
中)ゆうき

捕)たくみ
 

バッテリー
たつま(4回、59球、0安打0失点、四死1、4K)-たくみ

 

春の区大会、決勝トーナメントで苦杯をなめた山王軍との決戦。俺たちのこの1年は勝ったり負けたり、負けたり負けたりだったが、先週は県小連であの明神台になんとかリベンジを果たした。山王軍にも負けて終われない!

 

 

1回表、粘って出塁を目指すゆうたが大振りで空振り三振

あおいが低めをすくい上げてしまい凡退

二死無走者からチャンスを作りたかったたかよしが右飛

と、1,2,3番が仕事をできずに三者凡退。

 

2回はたつまが三塁線を鋭く抜く二塁打でチャンスメーク、しょうじろうの遊撃内野安打で一塁転送がそれるもたつまがホームを狙えず、ゆうきも三振で先制を逃す。

 

一方、先発たつまは1回、2回をまさに打たせてとるピッチング。バックもしっかりと応えてたつまを盛り立てる。四球がない分守りのリズムがしっかり取れる!

 

試合が動いたのは3回

鎌谷のユーティリティープレイヤー、たくみの左中間を破る二塁打から攻撃開始。

しかしたくみ、誰もが(もしかしたら山王軍も)二塁ストップを確信した後、三塁に暴走!

戸惑う相手のミスを誘い三塁に進む!

 

「暴走がとまらない男」の異名としてプロレス者の間ではスタン・ハンセンを

ブレーキの壊れたダンプカーとたとえて畏怖する。

 

たくみは、、

ダンプカーというよりは

 

チョロQやな!

 

ノーアウト三塁、絶好の先制のチャンス、しかしゆうたは初球をショートフライ、、

「見る、球数を稼ぐ、困らせる、転がす、、」1番の仕事ができなかった、まだ試合経験の少ないゆうたよ。野球の難しさ、与えられた仕事、まだまだ勉強やな。

 

一死三塁。バッターは低めの見極めと打ち上げぐせをなんとかしたいあおい。6年生のあおいはゆうたと違って、「まだまだ勉強やな」なんて言ってられない!ここで

監督から指示

「なにがなんでも右側に転がせ。前進守備だぞ。ストライクなら初球でも行け!」

 

「打席で何も考えず、監督の指示通り」

セカンド内野安打!これでいい。1点先制。

 

あおいは勿論二盗でバッターは三番たかよし

相手サードは三盗警戒で前進守備をしていない、、1打席目のバッティングをみた監督がまた指示。

「たかよし、三塁線に転がして1点とってこい。」

うなずくたかよし

 

三塁線バント安打!一塁転送を見越して俊足あおい、一気にホームイン。2点目

「打席で何も考えず、監督の指示通り」

 

泥臭い、泥臭い、指示待ちだけどおまえららしい2点が入る。

 

たかよし盗塁とワイルドピッチでまた一死三塁。

もう点をやれない山王軍は極端な前進守備。

 

投げられない四番たつきはバットで貢献。レフト前タイムリー!3点目

 

あおい、たかよし、たつきが決めて、俺も俺ものたつま、我慢して四球

 

初回、くそボールを豪快に三振したあきら、これぞ左打者の完璧な流し打ちでセンター左に運んだ!たつき生還!あきらにタイムリーで4点目!ベンチは押せ押せムードに。

 

しょうじろう、ツーストライクから粘って四球でワンアウト満塁!

 

6年生6人が連続出塁で攻撃の手を緩めない!

 

しかし8番ゆうき、サイン見逃しの後サードゴロ凡退で二死満塁。バッターは攻撃の起点となったチョロQたくみ!

 

今度はレフトへかっ飛ばす!二点タイムリー!あきら、しょうじろう生還。しかしタイムリーのたくみ、なぜか二塁に暴走!ゆうゆうタッチアウト!チョロQ!

 

たくみで始まりたくみで終わったこの回、結果6点を奪って大量リード!

 

リードを奪った直後の3回もたつまの投球は冴える!

三ゴ、三振、三ゴと三振を含んでわずか6球で押さえ込む!

 

「たつま、完全試合ペースやで!」スコアラーの余計な一言も飛び出す快投!

 

追加点で突き放したい4回

一死からあおい

監督から指示!

「バントヒットのサインを出したくてもあおいはできないからなぁ。あおいよ、センターだよ。センターに向かって思いっきりはじき返せ!」

うなずくあおい、言われたとおりに振りぬく!

 

打球はセンターの頭を越して広い広い星川グラウンドを転がっていく。韋駄天あおいの足にブーストがかかる!相手もやや乱れたが、快足を飛ばして一気にホームイン!

ランニングホームラン(おまけ)!

「打席で何も考えず、監督の指示通り」

あおい、、それでええ。。

 

まだ3イニングだか、完全試合ペースのたつま、4回1番を空振り三振に討ち取るも2番に痛恨の四球!完全試合はなくなった!しかし笑顔と冷静さを見失わなかった。笑顔を忘れないのがたつまのいいところ!盗塁を許したって続く三番四番を連続空振り三振にしとめる!

 

結局試合は5回コールド!

たつま、ノーヒットノーラン!

春のリベンジ成った!打線は課題もあったが先制、突き放し、ダメ押しができての快勝。

 

左右のエースを欠いての試合。

 

思えば、あおい、たつき、たつま、しゅう、そして土曜のしょうじろうと俺たちはいつも誰かを欠いて試合を沢山してきた。練習どおりのフォーメーション、監督が考え抜いた打線を組めず、そうやっておまえらはやってきた。

 

いつも一人の男がそこにいた。

 

たくみ

 

捕手もセカンドもサードもファーストもセンターもレフトもライトもやった。

打順も何番でもやった。もちろんベンチに控える試合もあった。

どのポジション、どの打順もこなし、ベンチでも必死に出ている選手を応援し、ボールボーイもキャッチボールの相手もなんでもやった。

 

キャッチングもインサイドワークも走塁も勉強中。チョロQ暴走もあった。

けれどどこも守れてバントもうまい、意外の長打もある、立派な欠かせないユーティリティープレイヤーだ。たくみがいなければ、今日の勝利はなかったし、今年の鎌谷もなかった。スコアラーとしては影のMVP、そう思っているぞ!

 

山王軍にリベンジを果たして親善トーナメントは決勝に進出。

6年生と1試合でも多く、長く。

5年生は日々成長しながらがんばってくれている。

それを思え!6年生よ!まだまだできることはあるぞ。