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鎌谷クラブ0000000-0
明神台リトルグランパース200000X-2
尻に火がついた区大会ブロック戦は強豪明神台。
俺たちの野球、、堅く守って3点勝負といきたかったが打線が沈黙

刀折れ、矢も尽きた鎌谷軍よ。ここからだ!常識やお題目なんて吹っ飛ばす気概をみせろ!

二)あおい
左)たくみ
遊)たかよし
投)たつき
一)しゅう
右)ゆうた
捕)たつま
中)ゆうき
三)しょうじろう

バッテリー
たつき(6回、110球、5安打2失点、四死4、2K)-たつま

 

よく闘ったが、またしてもロースコアゲーム

初回、先頭四球から相手主軸の連続長打での2失点以外はディフェンスは喰らいついた。

2回はたつきが下位打線を10球でしとめる

3回は連続ヒットで無死一二塁のピンチを招くも相手四番をゲッツーに討ち取るなど無失点

4回も固い内野守備でゼロ封

5回もエラー、ワイルドピッチで先頭打者を二塁に置くもたつきが踏ん張って無失点

6回もしょうじろうの好守など1四球も無失点

強豪明神台を初回2失点に押さえ込んだ。

たつき、連日の完投で12イニング3失点!

 

一方で攻撃は相手投手の精度の高い外角のコントロールに苦しんで完全に封じられた。

たかよしが四球で出塁しただけで打線はノーヒット、ほぼ完璧に抑え込まれた。

 

「守りはいいが打線が、、」結成当初からそういうチームだった。

 

 

練習ではいい当たりを打つし、校舎に当てたりフェンスを越えたり(狭いグラウンドだけど)する。でも試合では好投手相手にすぐに沈黙してしまう。

 

強く振る

狙い球を決めて振る

カウントごとのバッティング

1年間、沢山考え、失敗し、成功し何千回もバットを振ってきた。

けれど試合では好投手相手にすぐに沈黙してしまう。

 

鳥が丘、明神台の連戦、それが出た。

 

敗戦後はとにかく外角の球をポイントをやや後ろに設定して強く叩く練習に明け暮れた。

 

打席で工夫をしてみる

相手投手を見て狙い球を絞る

 

監督は作戦や方針を君たちに伝えるが、打席に入ったら相手投手と男と男の闘いだ。

 

おまえらはその男と男の闘いに負けていた。

 

打てないチームよ

今から急にみんなの打撃が向上するなんてありえないよな。

 

バッティングははっきり言って

いままで何回素振りをしてきたかだ。

 

100回振るより、意味のあるスイングで10回振ったほうがいい

音が鳴る位置を確認する、苦手コースを想定したスイングする

動画を撮ったり仲間に見てもらってスイングする

バッティングセンターで考え抜いたフォームを試してみる

 

 

 

素振りといっても色々ある。それは間違っていない。

効率よく練習することはとてもいいことだ。でも、それだけじゃない。

 

 

 

もう、いまからどんなに頭を使ってどんなに振り込んでも、今までの蓄積にはかなわないのだよ。

 

 

いままで振ってこなかったやつはいまから振り込んでも遅い。

 

野球は残酷で正直だ。

 

 

君たちが闘って勝てなかったチームの選手たちは君たちより振ってきた。ハッキリいう。振ってきた数が違う。約50試合きみたちの試合を見たが、同時に同じ数の相手チームの野球もスコアラーとしてみてきた(複数回当たったチームもあるが)。

 

 

こりゃ勝てないという投手も打者もいた、これは勝てるななんてチームもあった。けれど俺たちがかなわなかったチームに共通しているのは「よく振れているな」ということ。

 

「あんなチビちゃんが、、」「このスイングで9番打者なのか、、」俺たちは打たれて、驚いた。けれどその選手はとてもいいスイングをしていた。

 

振りまくった日々、雨の日も風の日も日課で振ってきた日々、圧倒的な差、、

 

 

もう取り返しはつかないと言っていい。どれだけ「毎日素振りしろよ」と言ってもやってこなかった選手。こうして他にチームとの差が出るんだ。守備は誇っていい。土日の練習で鍛え上げ、ポジション争いをしてきた。「いい守備のチーム」と胸を張っていい。でもバッティングは土日では作れないよな。

 

野球って残酷で正直だ。頭を使う、研究する、とても大事だか、振った数が物を言う。

 

 

 

 

 


 

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「じゃあもう俺たち勝てないですか」

「残り数試合、いい試合だったけど打てなかったねでおわりですか」

「今から毎日尻から煙出るくらい素振りしてももう無駄ですか」

そう思うかもしれない。

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おまえらな、野球はそんなに「面白くない」ものではないぞ!

 

こんな俺たちだって今からできることをやれば、気持ちの持ちようによって、じつは「実力以上」の力を出すことができる。野球はだから面白いんや。

 

毎日「こんなんで終わってたまるか!」と歯を食いしばって振ってみろ

 

「素振りの数の蓄積がものを言う。お前らなんか打てなくて当然さ」

 

こんな「あたりまえすぎるあたりまえ」「野球の神様の言葉」

 

唾はいてケットバシてみろ!

 

「アキラメ」の向こう側を覗いてみろ!

 

常識やお題目なんて蹴っ飛ばすんや!

 

おれはそんなお前らの姿が見たい。

 

区のブロック大会は0勝3敗、YBBLも終わった

 

「それでも打ってやる!」

 

常識をぶち破って、実力以上の力を出す。

 

そんなことってできるのだろうか

 

できる!

なんどもいっているが、お前たちには可能性しかない!

 

お前たちは最後に監督を、お父さんやお母さんを驚かせることが出来る。

仲間をおどろかすことも出来る。

 

そして

 

おまえ自身がおまえを驚かせるヒットを打つことも出来る

 

驚かせてくれ!

そして、お前たちなりの物語の終わりを書いてみろ!

1年の美しい物語をおまえらがどう結ぶのか

 

俺は見届ける!