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桜ヶ丘P&X30701-11
鎌谷クラブ10135-10
秋の区大会ブロック戦がスタート。初戦は桜ヶ丘PX軍。猛攻を受け、防戦一方だった鎌谷がみせた意地はどこまでとどいたか!「点数が」やない!仲間の気持ちがお前らのハートにどこまで届いたかということを言っています!

遊)たかよし
右)あきら

二)あおい
投)たつき
一)しゅう

左)ゆうた
捕)たつま

中)ゆうき
三)しょうじろう

バッテリー
たつき(4回、93球、11安打10失点、四死3、1K)-たつま

しゅう(2回、29球、2安打1失点、四死1、3K)-たつま
 

逆境!まさに逆境!

1回表、先発たつきがピリッとしない。1,2番に連続四球、、

 

「先頭四球」とりわけ1回、これが永遠の課題なのか、たつき

 

3番を打ち取るもたかよしのエラーで満塁のあと5番にセンターオーバーの3点ツーベースを献上。

 

1点づつ返すのが鎌谷の野球。1回裏、先頭たかよしが真骨頂を見せる。

「俺の野球、1番で起用し続けてくれた監督が教えてくれた俺の野球

15球粘って四球そして二盗、三盗

しかし、あきら、あおいが連続見逃し三振!先頭が出ても2,3番が2,3番の仕事を出来ない。しかし今日四番に座ったたつきが意地の初球センター返し!鎌谷らしくまずは1点を返す。

 

2回は両軍0点で迎えた3回、PX軍の猛攻!

四球を気にしすぎたかたつきの投球はベース中央に寄っていく。PX軍のフルスイング攻撃だ。2連打のあとにセンターフライ!しかし名手ゆうきがグラブに収めたかにみえたが落球、タイムリー2点エラー!その後も初球、三球目、二球目、初球とガンガン攻めるPX軍。4番の2点タイムリー、6番の初球2点タイムリーツーベースなど打者11人の猛攻で7点を奪われた。この間、四球は1つ。

 

3回表終了時点で1-10

四球を出せば失点につながり、四球を恐れて投げるとつるべ打ちを喰らう。俺たちに9点差を跳ね返すことが出来るのか、、

 

3回裏

静かに燃えていたのはしょうじろう。おもうさま引っ張ってレフト前で出塁!

「これが俺の野球!」たかよし三塁線上に転がすセーフティーバント!

しかしあきらは豪快な空振り三振、足を活かしたいあおいもバントが投手前に。

たつきの強打も相手ショートのファインプレー。この回は相手ミスの間の1点のみ。

 

4回表

流れを変えたい鎌谷はリリーフにしゅうを投入。先頭を空振り三振に打ち取るなど0封で仲間に激を飛ばす!

4回裏

鎌谷の逆襲がスタート!まずは投球で流れを引っ張ってきたしゅうがバットでも魅せる!ライトーバーツーベースで反撃開始だ。ここから

ゆうた四球、たつまインフィールドフライでワンアウト2,3塁。打席はゆうき

守備で数々のピンチを救ってきたゆうきは3回に2点タイムリーエラー、元気印は下を向いていた。

けれど、目玉の中の炎は消えていなかった!

初球、バチンとはじき返した打球はセンターへ!2点タイムリー!

 

しょうじろうが倒れるも1番たかよし、6球粘って7球目、バチンとはじき返しセンターへタイムリー。

 

いつだって練習で試合でユニフォームを誰よりも泥んこにしている鎌谷の

「汚いブラザーズ」が3点を返した。

 

5回表、0封で反撃を続けたい鎌谷だったが4番の3塁打を皮切りに1点を与えてしまう。

 

5-11の6点差で迎えた最終回、5回裏

いままで良いところがなかった先頭あおいに監督が激!

 

「あおい、打席で気迫を見せろ!ほえろ!自信なさげに立って相手をやっつけられるのか!」

 

あおいが本当に吼えた!レフト前!そして勿論盗塁!これやあおい!

たつきも得意の右打ちで続く!ライト前!

しゅう、打ちたい気持ちを抑えてしっかり四球、これで無死満塁!

つづくゆうた、気迫で死球をもぎ取りまず1点!

つづくたつま、気迫の三塁2点内野安打!たつき、しゅう生還!これで3点!

ゆうき投ゴロで三塁ランナーゆうた封殺でワンアウト

しょうじろう、カウント3-1から強気で振りぬきセンター前2点タイムリー!これで5点目!スコアは10-11!

 

あと1点で同点

ここでこれまで1四球2安打のキャプテンたかよし

三球目を振りぬいた!打球はレフトへ!同点タイムリーか!!!!

相手レフトが好捕!そしてあきらも凡退でゲームセット!

 

あと1点届かず鎌谷、ブロック初戦は黒星となった。

 

 

 

野球とプロレスにタラレバはない。

序盤の大量失点をもう少し抑えていれば

あのプレーがなければ、あそこで1本出ていれば

 

けれど、1-10の劣勢から意地の反撃であと一歩までPX軍を追い詰めたあの勢いづいた猛攻、楽しかったよな。一体感があったな。そしてあと一歩届かなかった猛攻の終焉、悔しかったな。涙が止まらなかったな。おれもジーンときたわ。



 

こんなもん、おっさん同士がふと集まって草野球やっても味わえないんやで。

友達で寄って集まって公園で野球やっても味わえないんやで。

いくら銭はろうても味わえないんやで。

 

ずっとみんなでやってきたから、この日のために泣いて笑って練習してきたから、おまえらは猛攻の興奮も悔し涙も味わえるんや。それがおまえらの特権や。

 

このかけがえのない瞬間を、味わえ。その味は

しょっぱい涙の塩味か、苦い薬か、甘いお菓子の味か

 

それは個々人で違うかもしらん。でも違っていい。

 

イメージ、風景、声、、記憶そないなもんはなくなっても、「味」というのはずっと忘れないから。

 

そういうもんや。

 

そして前を向け。代表も仰っているだろう。「野球はルールのあるケンカ」や。

プレーもそうだが、大会ルールだってそうだ。

 

おれら、PX軍にいきなり棒でどつかれたかしらんが「5チーム中上位3チームが勝ち上がるブロック戦」というルールの大会でけんかしとるんや。

 

プロ野球のCSだって「あんなもんやるなよ、今年は広島や」いうやつがおるが、そういうルールに全球団が了承してペナントレースに参加してヨーイドンでやってるんやから、そんなイチャモンは無粋というものよ。

 

プロレスだって髪切りデスマッチ、棺桶デスマッチ、巌流島決戦、ノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチ、、いろんなルールの試合がある。その大会ルールに則って闘うということや。

 

いきなり(初戦で)どつかれたとはいえ、おまえらは立ち上がれる権利がある。明神台、星川、睦ケ丘から2つとったらおもろくなるで。

 

刀折れ、矢がつき、たとえ拳がつぶれても立ち上がって、最後は相手のまたぐらに噛み付いてでもファイティングポーズはとり続ける。それが鎌谷や。秋の区大会、そのおまえらの血風録「血の味」と「風のにおい」を味わいつくせ!

 

さぁ、舞台はYBBL、車乗って飯食って「もう一つの闘い」にいくで!