1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | TOTAL | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
桜ヶ丘P&X | 3 | 0 | 7 | 0 | 1 | - | 11 |
鎌谷クラブ | 1 | 0 | 1 | 3 | 5 | - | 10 |
遊)たかよし
右)あきら
二)あおい
投)たつき
一)しゅう
左)ゆうた
捕)たつま
中)ゆうき
三)しょうじろう
バッテリー
たつき(4回、93球、11安打10失点、四死3、1K)-たつま
しゅう(2回、29球、2安打1失点、四死1、3K)-たつま
逆境!まさに逆境!
1回表、先発たつきがピリッとしない。1,2番に連続四球、、
「先頭四球」とりわけ1回、これが永遠の課題なのか、たつき
3番を打ち取るもたかよしのエラーで満塁のあと5番にセンターオーバーの3点ツーベースを献上。
1点づつ返すのが鎌谷の野球。1回裏、先頭たかよしが真骨頂を見せる。
「俺の野球、1番で起用し続けてくれた監督が教えてくれた俺の野球」
15球粘って四球そして二盗、三盗
しかし、あきら、あおいが連続見逃し三振!先頭が出ても2,3番が2,3番の仕事を出来ない。しかし今日四番に座ったたつきが意地の初球センター返し!鎌谷らしくまずは1点を返す。
2回は両軍0点で迎えた3回、PX軍の猛攻!
四球を気にしすぎたかたつきの投球はベース中央に寄っていく。PX軍のフルスイング攻撃だ。2連打のあとにセンターフライ!しかし名手ゆうきがグラブに収めたかにみえたが落球、タイムリー2点エラー!その後も初球、三球目、二球目、初球とガンガン攻めるPX軍。4番の2点タイムリー、6番の初球2点タイムリーツーベースなど打者11人の猛攻で7点を奪われた。この間、四球は1つ。
3回表終了時点で1-10
四球を出せば失点につながり、四球を恐れて投げるとつるべ打ちを喰らう。俺たちに9点差を跳ね返すことが出来るのか、、
3回裏
静かに燃えていたのはしょうじろう。おもうさま引っ張ってレフト前で出塁!
「これが俺の野球!」たかよし三塁線上に転がすセーフティーバント!
しかしあきらは豪快な空振り三振、足を活かしたいあおいもバントが投手前に。
たつきの強打も相手ショートのファインプレー。この回は相手ミスの間の1点のみ。
4回表
流れを変えたい鎌谷はリリーフにしゅうを投入。先頭を空振り三振に打ち取るなど0封で仲間に激を飛ばす!
4回裏
鎌谷の逆襲がスタート!まずは投球で流れを引っ張ってきたしゅうがバットでも魅せる!ライトーバーツーベースで反撃開始だ。ここから
ゆうた四球、たつまインフィールドフライでワンアウト2,3塁。打席はゆうき
守備で数々のピンチを救ってきたゆうきは3回に2点タイムリーエラー、元気印は下を向いていた。
けれど、目玉の中の炎は消えていなかった!
初球、バチンとはじき返した打球はセンターへ!2点タイムリー!
しょうじろうが倒れるも1番たかよし、6球粘って7球目、バチンとはじき返しセンターへタイムリー。
いつだって練習で試合でユニフォームを誰よりも泥んこにしている鎌谷の
「汚いブラザーズ」が3点を返した。
5回表、0封で反撃を続けたい鎌谷だったが4番の3塁打を皮切りに1点を与えてしまう。
5-11の6点差で迎えた最終回、5回裏
いままで良いところがなかった先頭あおいに監督が激!
「あおい、打席で気迫を見せろ!ほえろ!自信なさげに立って相手をやっつけられるのか!」
あおいが本当に吼えた!レフト前!そして勿論盗塁!これやあおい!
たつきも得意の右打ちで続く!ライト前!
しゅう、打ちたい気持ちを抑えてしっかり四球、これで無死満塁!
つづくゆうた、気迫で死球をもぎ取りまず1点!
つづくたつま、気迫の三塁2点内野安打!たつき、しゅう生還!これで3点!
ゆうき投ゴロで三塁ランナーゆうた封殺でワンアウト
しょうじろう、カウント3-1から強気で振りぬきセンター前2点タイムリー!これで5点目!スコアは10-11!
あと1点で同点
ここでこれまで1四球2安打のキャプテンたかよし
三球目を振りぬいた!打球はレフトへ!同点タイムリーか!!!!
相手レフトが好捕!そしてあきらも凡退でゲームセット!
あと1点届かず鎌谷、ブロック初戦は黒星となった。
野球とプロレスにタラレバはない。
序盤の大量失点をもう少し抑えていれば
あのプレーがなければ、あそこで1本出ていれば
けれど、1-10の劣勢から意地の反撃であと一歩までPX軍を追い詰めたあの勢いづいた猛攻、楽しかったよな。一体感があったな。そしてあと一歩届かなかった猛攻の終焉、悔しかったな。涙が止まらなかったな。おれもジーンときたわ。
こんなもん、おっさん同士がふと集まって草野球やっても味わえないんやで。
友達で寄って集まって公園で野球やっても味わえないんやで。
いくら銭はろうても味わえないんやで。
ずっとみんなでやってきたから、この日のために泣いて笑って練習してきたから、おまえらは猛攻の興奮も悔し涙も味わえるんや。それがおまえらの特権や。
このかけがえのない瞬間を、味わえ。その味は
しょっぱい涙の塩味か、苦い薬か、甘いお菓子の味か
それは個々人で違うかもしらん。でも違っていい。
イメージ、風景、声、、記憶そないなもんはなくなっても、「味」というのはずっと忘れないから。
そういうもんや。
そして前を向け。代表も仰っているだろう。「野球はルールのあるケンカ」や。
プレーもそうだが、大会ルールだってそうだ。
おれら、PX軍にいきなり棒でどつかれたかしらんが「5チーム中上位3チームが勝ち上がるブロック戦」というルールの大会でけんかしとるんや。
プロ野球のCSだって「あんなもんやるなよ、今年は広島や」いうやつがおるが、そういうルールに全球団が了承してペナントレースに参加してヨーイドンでやってるんやから、そんなイチャモンは無粋というものよ。
プロレスだって髪切りデスマッチ、棺桶デスマッチ、巌流島決戦、ノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチ、、いろんなルールの試合がある。その大会ルールに則って闘うということや。
いきなり(初戦で)どつかれたとはいえ、おまえらは立ち上がれる権利がある。明神台、星川、睦ケ丘から2つとったらおもろくなるで。
刀折れ、矢がつき、たとえ拳がつぶれても立ち上がって、最後は相手のまたぐらに噛み付いてでもファイティングポーズはとり続ける。それが鎌谷や。秋の区大会、そのおまえらの血風録「血の味」と「風のにおい」を味わいつくせ!
さぁ、舞台はYBBL、車乗って飯食って「もう一つの闘い」にいくで!