1234TOTAL
秦野少年野球部コメッツ129-12
鎌谷クラブ010-1
試練の14番勝負ベイサイドカップは大遠征の秦野での対戦
はるばる保土ヶ谷からやってきた鎌谷軍は秦野の地に爪跡も痕跡も残せず惨敗!
俺たちにとってのベイサイドってなんや!虎は死んだら皮残す、お前は何を残すんや!

マサ斉藤が死去した。

マサ斉藤って?野球関係あるの?とお思いか。

おっさん、暑なって現実逃避も重なって少年野球のブログにプロレス原稿か、いよいよ真剣にやばくなっていないか、、とお思いか?

 

マサ斉藤について、少し書く。特権じゃ、バカヤロウ

 

マサ斉藤、はるか昔、Nコーチがお前らぐらいだったころか、アメリカで一番成功した日本人レスラーだった。最強いや、最凶だった。

 

「Go For Broke(当たって砕けろ)」のポリシーのもと、海外で日本で暴れまくった。

 

アメリカで銃をかまえた警官を十数人ぶっ飛ばして監獄に入るなんてえげつないエピソードをもち、それを売りにして誰も外せない恐怖の必殺技「監獄固め」でファンを唸らせた。

 

 

 

そんな彼は日本に凱旋した際、宮本武蔵と佐々木小次郎が決戦をしたあの「巌流島」でアントニオ猪木と決戦。ノールール、無観客、暗くなったらかがり火を焚くという意味のわからない「死ぬまでやろうぜ」という男と男の闘いを見せた。

 

その巌流島決戦はNコーチが12歳の1987年に行われている。

 

君らと同じ年頃のNコーチは巌流島決戦、いや巌流島血戦に震えたプロレス少年だった!

 

「どういうことだ?何の意味があるんだ?プロレスなのに客に見せないってなんだ?かがり火!!」そう思って授業も上の空のN少年。男と男がかがり火に照らされ、無観客の静寂の中地味に関節をとりあい、ゴツンと殴りあう、この男くさいエレジーなんて12歳には解らなかった

 

しかし「なぜ巌流島で、、いや、『なぜ』ではない何かがおとこの勝負にはあるのか!」なんて思っていたものじゃよ。お前らくらいのときな、30年前にな。

 

 

 

遊)あおい
二)たかよし
投)しゅう
捕)たつま
一)たつき
中)ゆうき
左)ゆうた
右)りゅうた
三)しょうじろう
バッテリー
しゅう(2回1/3、82球、3安打10 失点、四死8、3K)-たつま

たつき(2/3回、15球、3安打2失点、四死0、0K)-たつま

 


おもむろに試合を振り返る。

ベイサイド、はるか秦野の地への遠征。巌流島決戦よろしく飛び込んだ鎌谷軍は初回、バッテリーミスで先制をゆるす。1回裏、2番たかよしがセンター前で出るもしゅう、たつまが連続三振。2回表は一死から死球四球でランナーをためてワイルドピッチで生還を許すなど無安打で2失点。2回裏、先頭たつきが四球から二死三塁のチャンスを作り、りゅうたのライト前で1点を返す。

 

2回を終わって強豪相手に1-3、しかし点の取られ方が良くない。自分たちの野球という雰囲気ではなかったが、、

 

3回表、何かが決壊した。

四死球&ワイルドピッチの連続で失点が止まらない。暑さと四死球連発で集中力が途切れたか、打たせれば打たせたでピリッとしない守備もあって2ベースの嵐、、、この回一挙9失点でジエンド、、、


巌流島血戦にのぞんだマサ斉藤のファイトとはほど遠い試合内容だった、、、


あの巌流島決戦、試合は結局猪木のスリーパーホールドでマサ斉藤が意識を失って2時間のある意味「グダグダ」の決着となった。「いったいなんだったんだ!」世間(プロレスマニア)はざわついた。まだ昭和だったあの頃、巌流島の評価が賛否まっぷたつの中、12歳のNコーチは「これはもしかしたら試合に負けたマサ斉藤が勝ちではないのか。猪木もそう思ったのではないのか」と本屋で週刊プロレスを立ち読みして感じたものだった。

 

鎌谷軍よ。ベイサイドカップ、相手は強豪だ。どうやって試合に勝つかより、自分たちの「めあて」「野球」をどれだけ出来るかの勝負のはずだった。遠征に行ったからには爪痕(つめあと)を、おのれの技を、コメッツ軍に示すべきだった。マサ斉藤のように。。。

 

君たちの必殺技は、マサ斉藤でいう「監獄固め」は何なのか!

 

そういうことを言っています!

 

 

 

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この敗戦を受け止めて日曜日には選手、スタッフで緊急ピザ喰いミーティングが開かれた!

 

俺が今できていないこと、これから秋に向けて出来るようになりたいこと、選手は決意表明と共にみんなで発表しあった。秋までの時間を逆算してチームとして個々人の選手としてどういう練習をしていけばいいかスタッフも真剣に話し合った。

 

勝負に行った結果とは言え、四死球連発が仲間の守備のリズムをも乱すこと、得点差がついても俺の野球の爪痕を残すことに徹する事が出来なかったこと。これを糧に君たちは夏に伸びなくてはいけない。

 

意味があるのか無いのかさえわからなかった昭和末期のあの巌流島決戦、でもそれはN少年の心に爪痕を残したぞ!きみたちもマサ斉藤になれ!

 

強豪とぶつかるベイサイドカップ

 

俺たちの巌流島じゃねぇか、、

 

「Go For Broke 当たって砕けろ」

 

君たちの胸には響くか!このエレジーが!

 

 

 

響かないよな、、

きみら「知らんがな」だよな

 

おっさん、プロレスの話したら「またはじまった、、」って誰からも思われるやん。人生ずっとそうやったわ、、

 

まぁ暑いしな、、

 

ベイサイドは巌流島だ!

 

うるせぇか、、プロレス親父は黙ってろってな

 

暑いから、なんせ、、

 

でも「ベイサイドは俺たちの巌流島だ!」そう思う夏があってもいいと俺はおもうぞ!