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鎌谷クラブ00020-2
下倉田シャークス6201X-9
雨で中止も予想されたが、県小連は西田グラウンドに場所を移しての開催
初回ビハインドから自分たちの野球を見失った鎌谷軍
春は終わって夏になるぞ、「ぢっと手を見ている」場合じゃないで

遊)たかよし
二)たくみ
一)たつき
捕)たつま
右)とくむね
中)ゆうき
投)しゅう
左)りゅうた
三)しょうじろう
途中交代(りゅうた→あきら)

バッテリー
しゅう(0回、16球、1安打4失点、四死3、0K)-たつま
たつき(4回、80球、5安打5失点、四死4、1K)-たつま

 

仲間を信じて、どんどん打たせて守っていこう

1点にこだわり、最後に勝とう!

しかし、このゲームプランは初回に崩れた

 

1回裏、先発しゅうは先頭に三塁打、その後3連続四球&ワイルドピッチも絡んで16球で降板!ノーアウト満塁をたつきに引き渡す

 

代わったたつきは5番を中飛に打ち取るも犠牲フライで1点、これは仕方がない。

続く6番は三遊間、サードしょうじろう、打球を追うも腰が高くレフトへ抜ける!

さらに7番の何でもないレフトフライをりゅうたがワンバウンド万歳で走者一掃!

無死満塁を引き継ぎ、仲間を信じてストライクゾーンに投げ込むたつきをバックが助けられない。。

 

8番を一飛におさえて二死。あと一つというところで気負ったたつきがボーク、これで加点。終わってみれば初回は打者一巡で6失点

 

つづく2回も先頭のセンターフライをゆうきが落球からスタート。

 

打たせれど打たせれど猶わが投球楽にならざり
ぢっと手を見る
たつき『一握の球』

 

たつき、ここで2番に四球

3番を打ち取るも4番にレフト前で1失点

5番を打ち取るも6番の打球はライトに。

おあつらえ向きのライトゴロの打球!

とくむね、ダッシュが足りずヒットにしてしまう、、2失点目

 

3回は2四球もなんとか0点に抑えたが、4回、たかよし、しゅうのエラーで1失点

 

投手と野手の意思疎通がとれず、どう抑えれば、どこに投げればいいか解らない

蒸し暑いなか、声が出ない、集中力が持たない

そんな9失点だった

 

攻撃はこうだ

初回、あわやホームランのたつき特大シングルヒットなどで二死満塁を作るもゆうきが凡退

 

2回、しゅう、りゅうた、しょうじろう 三者凡退

 

3回、たかよし、たくみ、たつき わずか7球で三者凡退

 

4回、たつま鮮やかな右打ちでライトオーバー二塁打をとくむねがライトゴロで三進させてしゅうがセンターオーバータイムリー三塁打で1点。代打あきらが四球を選ぶと相手ボークで1点。たたみかけたいところだったが、しょうじろう空振り三振

 

5回、たかよし、たくみ凡退、たつきが相手エラーで出るもたつまが空振り三振

 

たつき、たつま、しゅうのそれぞれ1本の長打以外は見るところ無し。

花火3発だけの花火大会のような寂しい攻撃となった。

 

暑いからか、選手も控えも集中力がない。声も出ない。

6点を取り返して突き放す空気がない。

県小連大会、終了!

 

ちぐはぐで、覇気の感じられない試合をスコアをつけながらじっと見ていた

グラウンドに響くのはコーチの声だけ

 

1回終わって0-6

 

こういう試合は野球をやっていればいくらだってある。

投手を、野手を責めてもしゃーない。

 

野球はそういうスポーツだ。

 

地区大会を全戦全勝で勝ちあがった甲子園大会の高校野球だって甲子園一回戦で

初回0-6なんていくらでもあるし、神様や超人が集うプロ野球だって初回0-6なんていくらでもある。

 

野球はそういうスポーツだ。

 

 

主審が「ゲーム」というまで試合は続くし、逆転だって十分ありうる。

 

野球はそういうスポーツだ。

 

「おまえらいきなり6点もとられやがって」なんてベンチは微塵も思っていない。

時間制、コールドゲームの条件、大会のルール、こういった部分はベンチが見る。

君らがこの逆境で出来ること、やらなければいけないことは何か

今年の鎌谷、0-6からでも1点ずつ返す野球を出来る力はあるはず。

 

0-10で負けていても笑顔で大声を上げて、どろんこになってボールに喰らいついて1点返しただけでも盆と正月がいっぺんに来たくらいに大はしゃぎしてチームを盛り上げていくそんな高校野球の野球を見たことがあるだろう。

スタンドから叫んで汗かいて声をからして応援する「ベンチに入れなかった野球選手」の「プレー」を見たことはないか。

 

0-10で負けていても、見に来てくれたファンのため、「敗戦処理」とレッテルを貼られながらも、己の人生のため命を削って投げるプロ投手の迫力の投球を見たことがあるだろう。

 

おまえらより、ずーっとずーっとすごい彼らは「もしかしたら」を信じて大量リードを奪われても「自分の野球」「チームの野球」をやっている。

 

野球はそういうスポーツだからだ。

 

小学生相手にええ年のおっさんが精神論を吐くつもりはない。

 

野球を愛して、野球に一生懸命な君らにとってのスーパースターの甲子園球児やプロ野球選手のような精神を宿しなさいとは言わない

 

ただ、彼らのやっていることは

 

どんな逆境でも

自分のできる全力でやっている

練習どおりのプレーをしっかりする

 

そういうことだ。

それにプラスした「なにか」が観る者を魅了して感動させているにすぎない。それは背景の物語かもしれないし、命をかけた勝負だからなのかもしれない。チームの仲間を思う気持ちかもしれない。

 

そこは、いい。まずは置いておこう。君たちの物語には続きがまだあるから。

 

逆境に立ったとき、まずは

自分のできる全力でやっている

練習どおりのプレーをしっかりする

 

これよ。これをやろう。

 

たかよし

お前は練習中はどんなゴロでも前に出て取る、でも今日はイージーなゴロを待った。練習どおりが出来ていない。なれないセカンドのたくみと久々の試合のりゅうた、仲間を支える、お前が出来ることはもっとあった。

 

しょうじろう

あと一歩、あと数センチで取れたゴロがいくらもあった。「取ってくれ!」たつきが思った打球が何個もあった。でもおまえのユニフォームは一つも泥で汚れていなかった。

 

ゆうき

痛いエラーがあった。いつものゆうきなら簡単なフライ。みんなが「よかった、ゆうきのところに飛んだ、助かった!」と思った矢先のエラー、あれはチームに大きなダメージだ。

 

君たち3人からは全力プレーも普段どおりのプレーも感じることは出来なかった。

 

りゅうた、たくみ

なにもできなかった。がっかりするプレーも出た。なれないポジション、久々のスタメン

だからこそ全力プレーを見せてほしかった。

 

たつき、しゅう、たつま

バッティングは〇よ。野球は1本出たら合格、100点や。素晴らしかった!

でもバッテリーとしては課題があったな。たつま、監督とコーチに言われたな。怖くてももう少し前だ。お前のリードとキャッチングでたつきとしゅうはきっともっと良くなる。お前の「座る位置」で気迫を感じたい。

 

とくむね

初のクリンナップは死球と惜しいライトゴロ。合格としよう!けれど「あれ」はライトゴロアウトに出来た打球だった。「よし来た!刺してたつきを助けてやる!」という気持ちが出ていないプレーだった。

 

つき、はる

ベンチも元気がなかったな。思いっきり応援して、ベンチの仕事も一生懸命して、「使ってください!」という空気も出す。相手ベンチはとてもよかった。鎌谷は負けていたよ。

 

あきら

体調不良からの出場で四球は〇や。でも体調不良とはいえ6年生。ベンチスタートとなったからにはベンチを引っ張るのはあきらだった。

 

普段出来ていることをやる

プレーを全力でやる

 

これを、地道に地道に、バカにされても笑われても、弱いチームと思われてもやる。

相手が戦闘機でこっちが竹やりでもやる

そして下馬評(予想)をも覆す

 

試合ではそれしかやることはないんや。

 

いま、球蹴り世界大会をロシヤでやっているな。

おれはサッカーは知らん。

 

ジャンボ鶴田最強論者兼、野球最強論者

のおっさんや

 

それでもサッカー世界大会の選手のプレーはたとえ異国の選手でも見とって魂が揺さぶられるわな。

 

かれらは地道に練習して、結果を出して、選ばれてあの舞台にいる。

技術のすごさもプレーの難易度もまったくわからない人が見て魂が揺さ振られる

何億人、何十億人が興奮する

 

ハードな練習の成果、すごい競争を勝ち抜いてきた精神力

それと同じものを君たち野球少年に求めているのではないのだ。

 

普段どおりのプレーを、全力のプレーを!

 

試合後、挟殺プレーの練習をあほほどやったな。

あれは、今まで練習できていなかったプレーだ。

 

だから、あの試合でのミスは「仕方がない」

 

でも、あれだけ練習したから次は決めよう!

それは「練習したから」

 

それでいい

 

来週の試合は

いつものプレーを、全力のプレーをやってくれ!

「見せてくれ」ではないぞ、「やってくれ」や。

 

俺はな、ベンチに座ってスコアつけとってな、おまえらに感動させて欲しいとは実は思っていない。微塵も思っていない。

 

お前らに感動して欲しい

 

そう思っている。そういうことや