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鎌谷クラブ102002-5
常盤台F000040-4
フレッシュカップ準決勝。練習試合で苦杯をなめた常盤台F戦
先週の山ほどの反省点を選手達は忘れてはいなかった。
「1点もやりたくない、1点でも欲しい」そして「勝ちたい」それが
プレーとして現れだした!

二)たかよし

遊)あおい

一)しゅう

捕)たつま

投)たつき

三)たくみ

中)しょうじろう

右)とくむね

左)あきら

 

バッテリー

たつき(3回1/3、49球、1安打0失点、四死4、0K)-たつま

しゅう(1回1/3、38球、1安打4失点、四死2、2K)-たつま

しょうじろう(1回、23球、0安打0失点、四死3、0K)-たつま

たつき(1/3回、3球、0安打0失点、四死0、0K)-たつま

 

先制点が欲しい

初回、あっさりツーアウトからしゅうが魅せた。広いグラウンドを突き抜くレフトオーバー3ベースでチャンスメイクするとたつまの三ゴロを相手がエラー

 

全力疾走のたつま、ゴロの処理を見て「二死三塁のランナー」の動きをしっかりしたしゅう

「1点の執念、先制点が欲しい気持ち」でまず1点!

 

3回は先頭あきら

届かない外角、引っ張って力無い二ゴロが続いていたあきらが1週明けて修正してきた!

しっかり踏み込んでバスターで三遊間を襲う強いゴロ!ショート内野安打!

 

あきらが打ってチームが乗った!

 

たかよし安定の四球、あおいがきっちり送る、しゅうも四球を選んで一死満塁

ここで4番たつま

1回は「最低限の仕事で相手エラーでの打点」納得はいってなかったようだ。

 

「打てば2点、3点、、」

 

目が炎になっていた!

 

 

しばき返した2球目はセンター前に。相手がややもたつくのを見て

二塁走者たかよしはホーム突入!片手タッチスライディングで生還!2点タイムリー!

 

1点でも多く、絶対にホームに帰す、帰る、執念の2点が追加された

 

投げてはたつき

「先頭に絶対に四球は出さない」これはたつきの使命

1回から4回、四死球は出したが先頭は全部打ち取った。

「仲間を信じて打たせていく、先頭四球は出さない」それをやりぬいた。

とくむねの右翼大飛球のナイスキャッチ!

あおい、たかよし二遊間の安定の守備!

 

2回の一死一塁では投ゴロでたつきは二塁転送アウトを選択。「1個ずつ確実に、、」とも思ったが勝負に勝った。「一つも先に進めたくない」という執念、約束に賭けた。

 

そして攻めの守りも見せた。

とにかく鋭い牽制を何発も、タイミングも変えて放りこむたつき!相手の足を固めていく。

 

しゅうもたかよしもあおいもそのたつきの牽制をメッセージとして死んでも受ける姿勢を見せる。

 

全部の牽制に外野手が陣形を作る騎馬隊のようにうごきまわる。「もし反らしてもとってやっから」。全員で守りで攻める!

 

仏向との練習試合の苦い経験を活かしてチームの色が変わった!

 

3-0で迎えた5回、マウンドには4回途中からリリーフのしゅう

(たつきは50球未満も牽制だけで15球は余計に全力投球していた、、)

投ゴロ、三振で簡単に二死を奪った後、四球、たくみエラー、レフト前、たつま暴投であれよあれよの4失点!二死無走者から一気に崩れる!

 

ここでマウンドはしょうじろうにスイッチ

三塁にランナーを背負ってワイルドピッチもたつまの目は炎のままだった!

 

逸れたボールをいち速く拾って、冷静にホームベースカバーに駆けつけていたしょうじろうに転送!

 

ホームタッチアウト!

 

4失点で気持ちを切らさなかったたつま、こういう場面で1番冷静にうごけるしょうじろうがマウンドにいたのも幸いした。

 

逆転された鎌谷で下を向いている選手はいなかった!

「突き放すぞ~!」発動!

 

なんだかずっと燃えてる男、4番たつまが

レフトオーバー2ベース

で反撃ののろしをあげる!

「1個でも先の塁に」ベンチと選手が呼応した。

たつきの送りバントを相手がエラーでたつま一気に生還。5球で同点に追いつく。

 

相手エラーで二進していたたつきを置いてバッターはたくみ

「一つでも先に」ベンチは2ストライクと追い込まれても3バントを選択

エラーで大量失点の口火となってしまったたくみが意地の3バントを決める

 

逆転のランナーをサードにおいてしょうじろう

2球目、ストライクバント決行!

たつきの第二リードは完璧、一塁転送を見てホームに突っ込む

相手も逆転させてなるものかと決死の本塁転送!

 

忍者スライディング!

主審も迷うたつきの右手と捕手のミットの追いかけっこは

間を置いて、、、セーフ!

 

 

 

「一つでも前へ、1点でも多く」監督執念の攻めダルマ!

 

 

最終回

しょうじろうは先頭を四球で出してしまう

相手も必ず1点を取ってくる攻めをするだろう。

自ずとリードはでかくなる、、

 

たつま一塁転送!

 

OUT!

 

「おら、いっでんもやんねーがんな!」

常盤台も黙っていない。練習試合で蹴散らしている鎌谷軍に負けてなるものかと二死2,3塁と攻め立てる

 

ここでたつきが再登板リリーフ。相手3番と対峙

センターに大きな飛球!落としたら2失点でサヨナラ負け確定

今日守備で悔しい思いをしたたくみ(サードからセンターに交替していた)ががっちり取って試合終了

 

先制して追いつかれ逆転されるもまさに「突き放した」鎌谷軍

フレッシュ杯決勝進出!

 

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明けて日曜は卒団式だ

 

去年とは全く違うチームカラーの鎌谷軍

 

でも

たつきの、たかよしの積極果敢なホーム突入の走塁にゆうのすけの姿をみた

たつまの3打点、逆転の口火を切る二塁打、気迫のキャッチングにひろきの姿をみた

常にセンターから声を張りあげ、冷静にマウンドに立ってピンチを救ったしょうじろうになおきの姿が重なった

今日は野手の正面を突いてしまったがとくむねの良いドライブのかかった目の覚める打球にしょうじの姿をみた

苦心して見いだしたあきらの左打席からの流し打ちにけいたさんの姿が浮かんだ

「突き放すぞ~」と叫ぶたかよしが背負った10番の後ろ姿にかえでの姿をみた

そしてゆうのすけから引き継いだ鎌谷の「背番号1」の気迫をたつきが魅せた

 

選手の特徴、やっている野球が変わっても、彼らは6年生を見ていて随所にそれを引き継いでいる。そして伝統を引き継いで「俺たちの野球」を作ろうとしている。

 

まだまだ「お兄ちゃん達」のようには行かない。けれど小さな背中に背負った伝統に彼らは潰されない。それは彼らが鎌谷戦士だからだ。

 

卒団する6年生よ。

こうして彼らの中に君たちは生き続けている。

 

この試合を、君たちへの卒団のプレゼントとしたい。そう思える試合だった。

そして願わくば、背伸びをした夢を語らせてもらうならば、来週になるが君たちがフレッシュで春も秋も負けちまった平和台青双子軍に勝って、中学生になる君たちに最後の恩返しをしたい。選手もスタッフもそう思っているぞ!