123456TOTAL
大和深見ドラゴンズ11611-10
鎌谷クラブ51011-8
相鉄沿線2回戦、早朝のコールド勝ちから波に乗りたいところだったが、思わぬ敵は己の心の中に潜んでいた。お前たちはまだ弱い。けれどきっと強くなる。涙の訳は俺に語るな、おのれで探せ!

二)たかよし

三)たくみ

投)しゅう

捕)たつま

一)たつき

遊)あおい

右)とくむね

中)りゅうた

左)あきら

(途中交代 とくむね→しょうじろう)

 

バッテリー

しゅう(2回、43球、0安打3失点、四死3、2K)-たつま

たつき(1回、40球、4安打6失点、四死3、1K)-たつま

しゅう(2回、28球、0安打1失点、四死2、1K)-たつま

 

 

 

1回表

サードたくみ、セカンドたかよしは堅く守るも しゅうは四球で出した先頭打者をワイルドピッチで生還させてまずは1失点。

 

1回裏

「この1番で行く」監督が定めたチームのカラー、キャプテンたかよしがまず四球でて盗塁。

たくみの送りバントは投手正面、たかよし三塁を狙えずも相手が迷い内野安打。たくみしっかり盗塁でノーアウト2,3塁!

 

ここからしゅう四球、たつま死球、たつき四球とクリーンナップがしっかりつなぐ!これで3点!

あおい、足を活かした攻撃が出来ず空振り三振も、とくむね、りゅうたも押し出し四球を選択!あきら、たかよしは追撃ならずもよく見てつないでなんと初回5点!

 

しかし2回表

またも四球で出したランナーをワイルドピッチで返してしまう!まだ相手はノーヒット、どうしたバッテリー!

 

2回裏

先頭たくみが四球もしゅう、たつまが凡退しかしこちらもワイルドピッチでしゅうが生還!

「この試合、ワイルドピッチがカギになるか、」

 

3回表

6-2リードでもなんだかしっくりこない鎌谷は猛反撃をくらう。

しゅうが先頭に四球!嫌な空気を感じたベンチはたつきをマウンドに送る。

しかしたつきは代わりばなに四球

焦りから置きにいって、三連打!(とくむね!あのライトフライは取れたぞ、、、)

2アウトを奪うも8番に内野安打、9番に四球と追撃を受け、この回6失点で逆転を許す。

4回表も四球のランナーをワイルドピッチで進め、ライトゴロの間に失点。

 

6-9の劣勢から選手は

「突き放すぞ~!」

と怪気炎!負けてるんだけどね、、

 

4回裏

たかよし、たくみが倒れて二死無走者からしゅうが吠えた!センターオーバー3ベース!

たつまこの日二度目の死球後にたつき遊ゴロの間にまず1点を返す。

 

しかし5回表

エラー、死球で出したランナーを牽制でおびき出そうとするもたかよしがホーム悪送球で痛い1失点

 

最終回5回裏

りゅうた、あきら、あっさり凡退で2アウト

 

「もう俺たちの相鉄は終わるのか、、」

 

 

バッターはたかよし、7球粘って8球目を振りぬく!センターオーバー2ベース!「俺たちの相鉄、終わらせてなるものか!(半分泣き声)」

 

 

たくみが四球でつなぐ!

「絶対終わらせない!(ハイトーンボイス)」

 

 

しゅうが2球目をセンターオーバー2ベース!

「やった!(あんまりわかっていない)」

これで8-10、ランナー2,3塁

 

ヒットで同点、ホームランで逆転サヨナラ!

四番たつま、、、

三ゴロ、、、

 

相鉄沿線、敗退!!!!

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試合後涙にくれる選手、うずくまって立ち上がれない。

 

相鉄沿線、去年の快進撃

このチームはそれを背負った。

試合経験も少ない、長打も出ない、けれどチームワークでつなぐ、つなぐ、堅い守備で守り抜く。俺たちの掲げたチームカラーは、監督が目指す野球はまだ作り始めたばかり。

 

でも、背負った。チームの伝統の始まりを、進んで背負って、負けた。どうしても背負いたかった。かえで君たちの代のあの闘いを、戦果を

 

君たちの背中は、まだとても小さくて

この試合、無理が出たのかもしれない。

 

しゅう、たつき「俺が何とかせねば」その思いがバッテリーエラーで大量失点となった。

たつま、たかよし「俺が決めなければ」その思いが数センチの打球の差に出た。

あおい、りゅうた、あきら、しょうじろう、とくむね

おそらく感じたことのないプレッシャーの中で初めてひりついた試合に出た。

しゅう、たくみはもしかしたら一軍の試合を楽しめたのかもしれない

 

涙が出るのには理由があって

その理由はお前にしかわからない。

 

たかよしが、たつきが、たつまがオエオエ泣いている姿をみても涙が出なかった選手たち

涙が出ないのにも理由がある。

 

どっちがいい悪いじゃない。

 

理由がある。

 

まだ小さい、弱い君たちはもしかしたらなぜ涙が出るか解らないかもしれない。

 

大事なのは「俺しかわからない涙」を流した経験だ。

「なぜだろう、くやしいけど涙は出なかった」という不思議な経験だ。

 

涙のしょっぱいあじつけでパンを食った人間でなければ本当の人生に対するファイトはわかない!

それはそうだ。

 

けれど、泣けない理由を探すのも実は男なのだ。

 

おれたちはな、悔しくて悲しくて泣くためには野球をやっとらんよな。

勝ってみんなで喜んで抱き合って、監督に頭を撫でられる、そのために野球をやる。

 

ブログで何度も言う。

おまえたちは強くなる。

 

ちっぽけで、よわっちいおまえらが野球を通じて仲間と一緒に強くなっていく。そのための敗戦なら、監督もコーチもお父さんお母さんも笑顔で受け入れる。

 

安心して闘え!

 

おれは、秋を見据えている。

数か月後の秋空の元、いまよりとんでもなく成長したお前たちが、飛び跳ねて喜んで抱き合って監督に頭を撫でられて泣いている、その姿を思い描いている。