1234TOTAL
鎌谷クラブ000-0
平戸イーグルス433X-10
三度目の平戸イーグルス戦
負ければこれが現役最終戦の6年生
もう、言葉は要らん、目に焼き付けるしかない、、

バッテリー ゆうのすけーひろき

怪我で最終戦出られないアレックスに代わりセカンドにたかよし

1中)しょうじ

2右)なおき

3投)ゆうのすけ

4捕)ひろき

5左)りょうた

6三)かえで

7二)たかよし

8遊)かずき

9一)けいた

 

鎌谷は初回、2番なおき3番ゆうのが連続ヒット、盗塁も絡めてワンアウト1,3塁のチャンス!ここで4番ひろき「なおき!頼んだ!」という鋭いセンターライナー!

 

なおき!タッチアップの構えすら出来ずこれでツーアウト、つづくりょうたの打球も相手レフトが好捕で先制点ならず、、

 

ちぐはぐな攻めで先制機を逃すとあとは1回に3安打にかえでの2エラーも絡み4失点

2回も3安打2四球で3失点

3回にもかえでエラーと3安打で3失点、、

 

0-10

 

完敗!散った!

 

泣く暇もなかった!

 

最後は平戸で終わったか、、

 

なんか、ちょっとくやしかったけれど、おまえららしいやんか、、

 

宮中に帰って、片づけして夕日を背に記念撮影

 

みんな、ええ顔してたよ

最後は優勝しない限りは負けて終わるのが野球や

いい顔で終えられた

 

 

それで、いい

それでいいと、思う



 

去年の11月13日の練習試合からのおまえたちのチームは今日の敗戦で一旦戦いを終える。

 

6年前、緊張した面持ちで練習グラウンドにやって来て野口代表にテニスボールをラケットで打ってもらってフライを捕る練習を始めたあの頃から、今日の試合が成立して「ゲーム」のコールがあった瞬間まで、、

 

おまえら

 

長かったか?

 

それともあっという間だったか?

 

全保土ヶ谷を戦慄させた打点お化けかえで

不動のエース、早撃ちガンマンゆうの

保土ヶ谷のバース、不動の4番捕手、ひろき

みんなのアイドル、鎌谷町のイチローけいたさん

間に合った最強1番打者、しょうじ

魔術で四球ゲット、何かを起こすかずき

シンデレラボーイ、スコアラー推しメン、りょうた

アレクダンス炸裂、気迫のアレク

三遊亭直兄、孤高の俊足好打、なおき

あのスライディング、忘れない、俺たちのきんのすけ

 

そんなおまえらが紡いだ

ハンバーグエビフライ打線…








 

俺は

 

 

 

 







 

忘れない


 


 

スタッフ全員、お父さんお母さん達も



 

 

 

 

 

 

 

 



 

忘れない



 

下級生の仲間も「かえでくん達のあの代」を

 

決して、忘れない



 

3度目の平戸戦

 

負けはしたが

 

俺は見届けた

 

6回まで0-1の接戦に持ち込むも涙をのんだあの相鉄沿線

 

惨敗で涙も出なかったYBでの一戦

 

そして今日の完敗

 

大人達は、君たちの軌跡を、プレーを、あの試合を思い出してはボソボソ話したり、グダグダ呑んだりする。しばらくな。

 

けれどな、おまえらにはそんな時間はもったいない

 

MOTTAINAIや!

 

 

グダグダ呑むのは大人の特権じゃ

 

おまえらは






 

前に進め!

 

他のステージで野球を続けるのも、勉強をがんばるのも、野球以外の何かを探すのもいい。そしてなにより本業の小学生を卒業までキチンとやれ。

 

アホみたいに口開けて土日にスマホやらゲームやらやっとったら、お母さんがたに聞いておっさんお前の家まで行ってどつき回すで

 

「野球の腕前がどうこうじゃない、鎌谷クラブの子はどこに出しても恥ずかしくない中学生にしてあげたいんだ」代表はいつも言っているよ。

 

これは代表の願いだ

 

多くを与えてくれた代表に、ひとつ、お返しをするんだ

 

猛虎戦士、いや、鎌谷戦士だった者として「どこに出しても恥ずかしくない中学生」

それになれ

 

 

 

 

振り返らず!前へ…






 

けれど

 

 

 

 

ごくたまに思い出してもええんやで、おまえ達の鎌谷野球を

 

そのために、一助になると信じておっさんは君たちの1年の軌跡を、アホな文章でブログに残しておいた。

 

「40過ぎたおっさんが書く文章ちゃうで、」そう思いながら書き続けた。

 

速報性も重要だからスコア睨んで、出来るだけはやく、時には仕事の合間に急いで書いた。負けが込んだときは、内容のない残念な試合の時はこまったもんやったで。

 

でも、おまえらが振り返って読んだとき情景を思い浮かべやすい筆致をめざして、そして「アホが何か言うとるで」の風味も文章に効かせたつもりや。

 

おまえらみたいなもんは多少おもろなかったら読まへんやんか

 

おまえらが大人になって、どブスOLと遭遇したときの処方箋もしのばせた。

 

鎌谷戦士のおまえらはいつか迎える初デートで淀みなく

「ハンバーグエビフライセット、ライス大」

と店中のほかの客が振りむくくらいの声を張って注文しろ。あざといほどの「可愛げ、わんぱくさ」を惜しみなく出していけ。

 

もちろん、女の子がよそ見をした瞬間にソースやら米粒をわがのほっぺたにわざとくっつけておくのも忘れるな。それで試合が動くこともあるんや。

 

「ふふふ」

「…なに?(モグモグ)」

「なおきくん、ほっぺ」

「なに?はやく食べなよ、とってもおいしいよ(モグモグ)」

「かわいいなぁ♥」

 

それくらいの試合展開を自分で構築していく、鎌谷戦士なら当たり前だ。

いいか、おデートも試合なのだ。そういう駆け引きは野球で学んだはずや。

 

カラオケでは「君は人のために死ねるか」を朗々と唄いあげろ、プロレスから多くを学べ、これらは俺からおまえらへの個人的なメッセージだ、後の人生で折に触れ思い出せ

 

まぁ、そんなオマケはおいといてだ

 

あのグラウンドの土、あの日の風、相手投手の顔、あのバットの感触…

 

ブログに描ききれなかったそれらは、おまえらもいずれ忘れてしまうかもしれない

 

そんなものなのだ。おっさんも小学生時分のことなんて薄ぼんやりとしか覚えてないわ。



 

それでも、俺は

 

おまえらを


 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘れない



 

最初は試合を見に来られなかったお父さんお母さんの為に、君たちの躍動をお知らせするベンチレポートのつもりで書き始めた

 

それが毎試合スコアラーとして監督の横で試合を楽しませてもらった者としての役目なのかなとおもったのだ

 

しかし、次第に文章の中でお前らが勝手に動き出した

 

そして、つたないブログで叱咤激励、賞賛を受けたお前らは、練習で、プレーでそれに応えてくれた。ブログをちゃんと読んで書かれた事を反省したり、試したりしてくれた。

 

いつしか、ブログは

 

お前らとの交換日記のように

 

なっていった。



 

俺は書く、お前らはプレーで返事をする

 

「それでいい」と思うようになった

 

言葉のない交換日記のようだった

 

おっさんな、実はもう少しまともな文章、書けるんやで。でも、おまえ達のために、いや、おまえのために綴った。

 

そんなおっさんがいた事、たまには思い出せ



 

新キャプテンが納会で「保土ヶ谷のテッペンをとり、伝統を引き継いでいく」と言ったな

「6年生に良い思い出を沢山もらったから、同じ思いを下級生にさせてあげたい」とも言ったな

 

そう感じた新キャプテンが立派なのではない

そう言わせたのは6年生、おまえらだ。

 

全ては6年生、おまえらのおかげだ。

 

後輩にそう思わせる姿、プレー

 

それを見せたのがおまえらだ

 

鎌谷の伝統は、また

 

引き継がれた

 

今日は本当に残念だったが、1年闘い抜いたお前らは胸を張れ。

 

おまえらはやったんだ!

 

6年生よ

最後に、おまえらに一つ、命令や

卒団式で、晴れやかに鎌谷を去って、おっさんを泣かせてくれ

 

 

 

どうせ、泣くけどな

酔っ払ってるしな

 

 

 

よろしく

     

                             Nスコアラー 拝