12345678TOTAL
鎌谷クラブ0000100-1
坂本少年野球部100100X-2
ブロック突破には勝利なおかつ得点率も気にしなければならない土壇場決戦
先発はかえで!思うさま戦え!

バッテリー  かえで、ゆうのすけーひろき
遊)ゆうのすけ
一)なおき
投)かえで
捕)ひろき
中)しょうじ
二)たつま
左)りょうた
右)けいた
三)たかよし
(途中出場 たつま→アレックス)

 

1回表

ゆうのすけ凡退後、なおきが遊安、盗塁、相手送球エラーで三塁到達も、かえでが高めを振らされて三振、ひろきがレフトフライで得点できず、、

 

1回裏

ピンチの後の立ち上がり、坂本軍も先頭をライト前で出すと、盗塁、盗塁後にこちらは4番がタイムリー、先制点を奪う。

 

鎌谷は2回、先頭しょうじが四球で出るも盗塁死、その後も四球、内野安打でチャンスを作り直すもたかよしが三振

3回も先頭ゆうのすけがセンター前、盗塁、盗塁でノーアウト3塁も

なおき三振

かえで初球ファーストフライ

ひろきサードフライ

で得点できず。

4回はたつま、りょうた、けいたが三者凡退

 

逆に坂本軍は4回、先頭が内野安打、迎えるは第1打席でレフトに良い当たりを打たれていた相手4番。ここで鎌谷はかえでからゆうのすけにスイッチも

しかし、ゆうのすけが4番にレフトオーバー2ベースを浴びる!

これで2対0

 

 

5回は先頭たかよしが四球を選んで出塁、盗塁、ワイルドピッチで三塁まで行くも

ゆうのすけ 空振り三振

なおき 投ゴロの間にたかよし生還

かえで 空振り三振

1点は取るが上位打線が爆発しない

 

6回は先頭ひろきが相手サードエラーで出塁も

しょうじ 投ゴロ

代打アレックス ショートライナー

りょうた サードフライ

 

先頭が出るも何もできずという厳しい戦いであっという間に最終7回

先頭けいたが四球で出る!最終回1点差!大事なランナー

初球「待て」のサインも飛び出したけいた、二塁憤死

たかよし投ゴロ、ゆうのすけ三振でゲームセット

両投手力投も打線が奮起せずブロック突破ならず!

 

 

 

 

 

 

「なぜブロック突破できなかったんだ」

「俺たちはこんなはずじゃなかった」
「なんでこんなことになってしまったんだ、、」

君たちの頭の中はそういう想いで一杯だろう

お父さんお母さん、スタッフ、、皆さんもそういう想いでいるかもしれない

 

言葉が見つからない、、

 

 

いや

 

おじさんは君たちのファン、君たちの野球のファンとして時に大声で喜んで、怒って、ベンチに座って試合を見ていてた。

でも、スコアをつける以上、どこか冷静に、俯瞰(ふかん)で君たちの野球を眺めることも忘れなかった。のめり込まず、どこか傍観(ぼうかん)的に物事を見てしまう、見えてしまう。

 

それができるからこそ悲しかった。それだけ先に書いておくで。

 

だから、そういう目線で君たちの戦いを見てきて、今君たちに言えることを伝えたい。

「ルールのあるケンカ、相手投手をイジメて、相手が嫌がることをとにかくする」
スタッフは、おじさんはそういい続けてきた。

 

だけれども、それはプレーボールがかかった瞬間から、ゲームセットのコールまでのことだ。野球はスポーツだ。キングオブスポーツやんか。

 

おまえら考えもなしに、「慣例」で試合の後「フレーフレー〇〇!フレーフレー〇〇!」いうて勝っても負けても円陣組むだろ。あれや

 

君よ、まずはこの1年、戦った対戦チームに敬意(けいい)を示そう。

去年はこちらのペースで勝てたあのチームに、接戦で退けることができたあのチームに、1年後、最後の大会で鎌谷はことごとく勝つことができなかった。

「俺たちはこんなはずじゃなかった」
「なんでこんなことになってしまったんだ、、」

 

そうじゃない

 

彼らの力が、この1年の鍛錬が、君たちのそれを上回った。差は縮まり、追いつかれ、いつしか追い越された。君たちも一所懸命努力し野球をやった。とてもよく知っている。でも「差」に関してはそうだった。ルールのある競技でのこの結果だ。それを認めよう。

 

だから、まず戦ったすべてのチームに、勝てなかったすべてのチームに敬意を示そう。それがスポーツだ。

 

「俺たちはこんなはずじゃなかった」
「なんでこんなことになってしまったんだ、、」

こんな想いは、一日きりにして

 


捨てろ

 

 

酒が飲めないのはかわいそうだが

 

捨てろ

 

そして相手を称える(たたえる)

 

そうしたら君たちは強く、優しく、なれる

そうでなければ、スポーツを野球をやる意味はない。

相手を称える(たたえる)のはとても勇気がいる
負けを認めるのはとても勇気がいる

おじさんは、君たちにはそれをする勇気があると思っている。君たちは鎌谷の子だ。

 

人間は「理由」「原因」を探すのが好きだ。
そしてそれを並べて、色々いうのも好きだ

 

君たちの野球とは関係ないが、世間を見渡してみろ

自分の力のなさを認めず、自分の弱さを棚に置いて、理由を探し、誰かのせいにして、こんなはずじゃなかったと世間を藪にらみにする

 

そんなことばっかりだ、世の中は


おっさんら、サラリーマンや。毎日そんなもんや。新聞読んでみ、そんなんばっかりや。

 

それがダメだとか、愚か(おろか)とか、そうは言わない。
聖人君主(せいじんくんしゅ)だらけの世の中なんで糞くらえですよ

 

でも君たちは「野球人」であり「鎌谷クラブの選手」である以上、まずは相手を称えよう。
原因や理由、犯人探し、そういった類のことは選手諸君、もういいよ。

 

残念な結果だったけど、腹は減るしご飯はおいしい、どんな思いで眠ったかしらんが朝は来る、腹は減る。そんなもんじゃよ。

 

嘆く(なげく)のはとても楽な道だ。切り替える勇気を使わなくていいですからな。

 

強豪と当たる県小蓮、そしてベイサイド、そして区の親善トーナメント試合はまだある。嘆いていても試合はあるぞ。

 

切り替える勇気、それを持つ選手は笑顔でまたグラウンドに来てほしい。

でもまだ切り替えられずしょんぼりとしながらグラウンドに来る選手もいるだろう

それでもええで。

笑顔でくる子、しょんぼりしてる子、誰がどっちかもどんな顔でくるかもよく解るよ

 

切り替える勇気をいつふるうかは君に任せるし、反省会やミーティングなんかもあるかもしれない。そこで叱られることもあるかもしらん

 

試合がまだある以上、改めて言う

相手を称えることが大事だといった。野球はスポーツだからだ。

相手を称える、尊敬する、それはどういうことか。

全力で立ち向かうことだ。

おまえの全力を振り絞ることが相手への敬意(けいい)だ。

それだけ、どうか忘れないで