123456TOTAL
鎌谷クラブ10300-4
旭北少年野球団00222-6
未知の強豪をホームグラウンドに迎えての教育親善第2戦
試合前の練習を見て「背番号10の左、彼だな」全鎌谷がそう思った
「10番、引きずり出そうぜ!」怪気炎をあげた選手がいたとかいなかったとか、、
第一戦山下ジャイアンツ戦はよく見て四球を拾って大勝した
さぁ好投手を迎えてどうなるか、鎌谷軍

バッテリー たつき、りょうたろうーたつま
三)たかよし
遊)りょうたろう
一)しょうじろう
捕)たつま
投)たつき
二)あおい
右)とくむね
中)りゅうた
左)あきら
途中交代 とくむね→しゅう、あきら→たくみ

 

1年生のとき、りゅうた一人だった現5年生
2年生になってたかよしが入り、それでも「ふたりっきり」の時代が続いた
それが、たつき、りょうたろう、たつま、とくむね、しょうじろう、、と梁山泊に集う豪傑達のように鎌谷軍5年生は兵力を増強してきた。

そしてあきら、あおい

 

いよいよこの秋に9人だ。「礼儀正しく、仲間と仲良く、我慢強く」の旗の下、いよいよ

「俺たちの野球」

だ。初戦は相手投手陣の苦戦もあり快勝、しかし今日は勉強になる負けだった

 

試合開始
旭北軍の左の10番はセンターに、いた

 

 

初回鎌谷軍攻撃
たかよし凡退もりょうたろうが四球盗塁でワンアウト2塁
しょうじろうは三振も4番たつまがレフトにはじき返して2アウト2,3塁
ここで相手投手がワイルドピッチ!りょうさま生還!幸先の良い先制点!

たつきは初回、先頭に四球も後続を三ゴロ、投ゴロ、遊飛に仕留める

 

2回表
あおいの公式戦初安打になる遊撃内野安打が飛び出し、相手エラ-、とくむねの送りバントでワンアウト三塁をつくるも、りゅうた、あきらが連続三振、

 

午前の6年生の試合でもあったな、ワンアウト3塁から無策で0点

 

これだ、りゅうた、あきら

 

「死んでもバットに当てたる!転がしたる!」

 

それはがまだお前達には微塵も感じられない

 

 

 

でもそれでいい

試合経験を積みながら覚えていくものだ

 

 

 

けれど、一番大事なこと、これだけは覚えておけ

りゅうた、あきらは「仲間が作ったチャンス」を活かせなかった

 

このワンアウト三塁は汚い中華屋にテキトーに飛び込んでメニューも見ずに「中華丼、、」とつぶやいたら石倉三郎似のババァがどすんと持ってくる中華丼のようになかば「勝手」にお前らの目前に出てきたものではないのだ。


あおいが出て、とくむねが送って作ったチャンスだ

 

「おまえらが返してくれる」「後は任せたぞ」その想いがつまったチャンスだ。


凡退は仕方ない、しかしこれから沢山一緒に闘っていく中、「仲間が作ったチャンスと思い定めること」「投手を助けるプレー、声」「あいつに繋いでやるという気持ち」そういうものを感じていけ。

 

クサい言い方やけどな

 

それができたらお前らは、お前らみたいなもんは強くなるし、上手くなるし、もっと仲良くなる。そして優しくなれるんや。


2回も三ゴロ、三振、遊飛と守備もたつきを盛り立てる

鎌谷ビッグイニングは3回

 

先頭たかよし、ひっそり凡退。おまえはずっとお兄ちゃん達と野球やらせて貰ってな、いよいよ同じ学年の仲間9人と一緒にやる。どうだ、力が入るか、背伸びした野球になってしまうか?

 

 

どアホウ!

 

 

 

この学年では鎌谷で一番経験積ませて貰って、新チームで1番打者任されてそれで3タコでは話にならんで!おまえがあきらやりゅうたに「俺に回せ!」といえる打者になるかどうかも鍵よ。とにかく素振りが足らん、そう思うな

 

 

そんなたかよしが凡退してもりょうたろうがやった!
2-2からの5球目、右中間への大飛球が2ベース!

そして3番しょうじろう
試合前「バスターでバットを一旦引くとき、しょうじろうはバットのヘッドが立っている、それでは動作が多いバスターとなると振り遅れる。バットを寝かしたまま思うさま引いてレベルで

振り抜け」Mコーチからそうアドバイスを受けていた

 

初回三振のしょうじろう、監督から「バスターやって見ろ」の指示にうなずく

 

「教えられたことをとにかくすぐに実行する、取り入れようとする」しょうじろうのこの才能は6年生含め、チーム全体で1番かもしれない

 

練習でも見たことがない鋭い打球が三塁塁線を低いライナーで突き破る!
タイムリーツーベース!りょうさま生還!

ワイルドピッチでしょうじろうが三進するとたつまがこの日2安打目のセンター前!しょうじろう生還!

 

2,3,4炎の3連打で2点追加! 3-0

ここで旭北軍はバッテリーごと交替!


左の10番登板、

 

「強豪旭北軍の10番を引きずり出したぞ!」

5番たつき、三振も振り逃げ成立、さらに1点追加! 4-0

しかし旭北軍の気迫のスイッチは入ったようだった。あおい、三振。。

 

3回裏、旭北軍は先頭8番を死球で出すところから猛反撃をスタート!

「始まりはいつも雨」なんてな歌謡曲があったような気もするな、たつきよ

だいたいおまえの崩れる始まりは「下位打線への先頭四死球よ」これは永遠の課題やな相手は投手交代で流れを持ってきた。ベンチワークで流れを持ってくる。
その裏、たつきは先頭8番に死球。。。

ここからライトとくむねのエラー、1,2番の連打でまずは2点

4回
先頭6番のレフトオーバーを皮切りにヒット、死球、ツーベースで2点
最後はサードライナーゲッツーでピンチを切り抜けるもジワリ、ジワリと点差をつめら

れいよいよ同点に追いつかれる。

変わった投手から何とか5点目を奪いたいが交代後は打者11人で8三振を喫する!
まさにバットに当てるのも精一杯。ベンチもまったく動けず、、

 

 

最終5回
一死をとるもすでに80球近くなげたたつきからりょうたろうに投手交代も2本の長打を浴びて2失点

 

4-0でリード、強豪のエースを引きずり出すもじわりじわりと追い上げられての逆転負け。

 

 

試合後、すぐにでも練習がしたくてたまらない鎌谷軍はボールと戯れる
その横で直立不動で勝っても反省会を行っている旭北軍、、


「悔しかった」

「あの左、ぜんぜん打てなかった」

「すげえやつがいるんだな」

「あいつを打てるチームにならなきゃ」


でもお前達には笑顔がたえない
悔しいけど楽しかった。野球が楽しくて仕方がない!


季節は秋「夏と違って暗くなるのが早くていやだ。俺らずっと野球がしたい」
お前達はそう思ったはずだ。

 

なぜ教育親善を闘っているのか

 

 

この気持ちを一軍に持っていこう。三軍に持って帰ろう。


一軍はブロック戦突破に黄色信号
三軍は「大目標」にむかって牙を研いでいる

 

おれたち一人ひとりがチームに何が出来るのか

 

6年生のために何が出来るか

 

プレー、声、気持ち

一軍、二軍、三軍、関係ない
レギュラー、控え、関係ない

 

 

5年生よ、君は6年生のために死ねるか!

 

今一度、本家りょうさまの「君は人のために死ねるか」をヘビーローテーションや!