1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | TOTAL | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
鎌谷クラブ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | - | 1 |
太尾パワーズ | 4 | 2 | 0 | 0 | 2X | - | 8 |
バッテリー ゆうのすけ-ひろき
先発
左)りょうた
遊)たかよし
二)アレックス
捕)ひろき
一)かえで
右)たつま
投)ゆうのすけ
三)かずき
中)なおき
途中交代:かずき→りょうたろう(2回)
先攻の鎌谷は初回、りょうた、たかよし、アレックスが三者凡退
1番りょうたは初球をキャッチャーフライ
一発の魅力もある、特急券を渡した1番打者りょうたよ。
君のホームランでツーベースでリトルジャイアンツに勝ってここまできた。
だけど今日の試合はどういう試合だ?初球か?
終わったことだ。けれどもう一度見つめ直そう、おまえの野球を
そしてこの簡単な三者凡退の直後の1回裏
先頭打者の打球をかずきがエラ-
死球、四球でランナーをためて5番打者にタイムリーを献上
ワイルドピッチでさらに失点、6番を打ち取るも7番打者の打球をまたもかずきがエラー
あれよあれよと4失点
俺はな、この試合見に行けなかった
夜にスコアを見ている。
でもわかるんや。ワイルドピッチ、2つのエラー
きみらな
ボールへの執着が足らんわ。
「死んでも止める!腕がちぎれても盗塁を刺す!絶対に点をやりたくない!」
それがないわ。
投手は打たせるんや、バックを信じて
それを体張って必死になって取ってやらなくてどうする。
2回、何とかいやな流れを切りたい鎌谷はひろきが魅せる!
先日のかえで、りょうたに続けとばかり4番の意地だ
センターオーバーのホームラン!
打ちたくて仕方ないかえでも踏ん張って四球を選ぶ。
さっそくビッグイニングかと思いきや、、
たつま、ゆうのすけ、そしてかずきが凡退、、
その裏、死球、ツーベースでランナーをためると2番打者がスクイズ敢行!
動揺する鎌谷に対してさらに3番もスクイズ!
見抜かれている。俺たちがろくにスクイズ対策をしていないことを。
*内野はダッシュが出来ない
*スクイズを解いて強行に出られて顔面にライナーが飛んでこようがホームで殺すために突っ込む根性が誰にもない
*チームのために、仲間のためにそういうことが出来る選手はうちのチームには一人もいない。
*バッテリーはスクイズ警戒を徹底した配球なんて出来ない
*声で構えで相手バッターを威圧する事が出来る選手もいない。
*絶対に点をやりたくない!そう思う選手がいない。
俺は太尾パワーズのベンチに見抜かれたと思う。
先々週か、スクイズの練習、やったよな。
ヘラヘラ笑いながら!
そういうことや。
3回、なおきが四球を選び盗塁、りょうた凡退後、たかよしがセンター前と盗塁でチャンスメークも
3番アレックス三振、ひろき遊ゴロで無得点、、
ここで取らなきゃどこで取るという5番からの4回の攻撃は
かえで、たつま、ゆうのすけがわずか8球で三者凡退
後がなくなってきた5回はりょうたろう三振もなおきレフトへの流し打ちヒット、盗塁で
なんとかチャンスを作るもりょうた、たかよしの1,2番が凡退、、、
3回、4回、5回も攻撃の歯車も全くかみ合わない。流れを持ってくるチャンスは毎回あったのだ。
どの回の攻撃も守備とおなじで「執着(しゅうちゃく)」がない。
塁に出たくて仕方がないという意気込みも
1個でも先の塁へ進みたいという欲も
絶対仲間をホームに帰してやりたいという強い気持ちもない
5回裏、太尾にあざ笑うかのようにまたもスクイズを決められる。そして長打攻勢
けいたの怪我もあり急造でライトについているたつまを打球が襲う
タイムリーを浴びて8-1のコールド負け。
スコアからしみ出てるで、あんたらの野球
わし、試合を見てへんやんか。朝から会社におったわ。それでメールで得点経過を試合結果を送って貰って確認しながら「おまえらのYBBL終わってもうたんか、悲しいなぁ」って思った。けど同時に
「何人の選手が、誰と誰が悔しくて泣いたかな」っておもって
「ピクニックに行く道すがらよろしく帰りの車でキャッキャ騒いでいるやつもいるんだろうな」
とも思った。
どうしてそう思ったかというと
おまえらの野球がな
そんなもんやからや。
おまえらみたいなもんな、世間見渡すと、それこそ会社にでも化けて出るほどおるわ。
でも、俺はな、そういう人に対して怒ったりバカにしたり注意したり絶対しない。
そういうひとはそういうひとで幸せなんや。
そんで、そういう幸せもあるし、それは美しくもある。
まったくバカになんかしない、いとおしいと本当に思う。
だから、君らが今日の結果に泣こうが笑おうが、どっちでもいい。
きみたちと笑って週末楽しく野球をやって応援して過ごす、おれはそれでも全然OKや。
悔しくて泣いた選手
へらへら笑ってピクニック気分の選手
負けた瞬間にも「今日の晩ご飯何かな」と思っている選手
色々いて鎌谷クラブや。
とても良いクラブや。
ただ、その「色々いる」うちのどれになるか、どういう野球をこれからしていくか
決めるのは君自身や。
「自分が何者なのか、野球は教えてくれる」
おれはそう思っている。