1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | TOTAL | |
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鎌谷クラブ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | - | 7 |
並木フェニックス | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | - | 2 |
バッテリー ゆうのすけーひろき
先発 投)ゆうのすけ 三)たかよし 左)りょうた 一)かえで 捕)ひろき 中)なおき 二)アレックス 遊)かずき 右)けいた
途中交代(かずき→りょうたろう)
先週の練習試合後の車中、監督がエクセル野球スコアラー親父に「スコアラーから見て3番りょうたはあるかな?」とつぶやかれた。一番たかよし、二番なおき、3番ゆうのすけでやって来たチームをいよいよ本戦前に「色づけ」する。監督の仕上げのタクトだ。
「出塁率2位、打率も.295で四球も選べる。打撃は荒いですが『有り』だと思います。」とおもわず進言してしまった。監督は「そうか、、3番りょうたか、、、」と思案に入った。
そして本日、試合前の午前中の練習時今日のスタメン発表は「5番りょうた」。
アップをして練習に入る直前、過去の試合のスコアや選手の動きを見て「やっぱり3番か、、」と呟き選手を再招集。上記のスタメンとなった。
「初回に点が欲しい」打者として一番信頼をおけるゆうのすけを1番に据える。非力だが頭をつかった野球が出来るたかよしを2番、ゆうのすけが抜けるクリンナップに新チームになって一番成長したりょうたを据える。どこからでも「打線」になるようにチーム1の俊足好打のなおきを6番に据える。当たれば止まらないけいたを9番に固定。新打線。どうでるか。
先発はゆうのすけ
初回は7球、2回は9球、3回は内野安打を許すも14球と球数も頭に入れて完璧な投球。初回と2回は先頭を3球三振!付け入る隙を与えない。
唯一の失点は4回。先頭を死球で出し、盗塁、内野ゴロで三進させワンアウト3塁
ここで相手ベンチは初球スクイズ!
「そうそう鎌谷の投手は打てそうにないぞ。」相手ベンチはそう思っていたはず。
バッテリーは一息深呼吸をして初球を外すべきだったのでは?
かえで、たかよしは「スクイズあるよ!」とゆうのすけに届く大きな声で叫んだだろうか?
点差の少ない試合、ここは相手にやられました。しかし本番直前に良い勉強になったのでは?その後も内野ゴロの間にもう1失点。合計2失点。
しかしゆうのすけは4回以降も完璧なピッチング。2失点完投だ。
打線は緩急をうまく使う相手投手にてこずったが2点ビハインドの6回、新3番りょうたがセンターへ特大の2塁打で反撃開始。
(アホみたいな三振を前打席でしたよな、、3番を進言した手前、祈るように見てたんやで、りょうた、、)
ひろきの四球でチャンスを広げると6番なおきの三振振り逃げで捕手が一塁転送をしているの間にりょうたが好走塁で生還、1点を返す。続いて打撃不振だったアレックスの右中間を破る同点タイムリーでひろきも生還!
「逆らわず右に打つ」アレックスが監督と約束したとおりのバッティングで追いついた!
同点で迎えた7回はビッグイニングとなった。先頭けいたが芸術的なレフト前ヒット。「2ストライクと追い込まれたらバッティングを変える」その前2打席でセンター前にヒットを打っていたけいたが、3打席目でイチローばりのレフト前打だ。
その昔、読売ジャイアンツに「台湾のイチロー」という触れ込みでやって来たルイスというのがいた。右投げ右打ち3塁手でなぜ「イチロー」なのか、、と当時の全国民が「???」となった外れ助っ人だ。
「○○のイチロー」ほどあてにならんもんはないな。
全国民がそうおもい、居酒屋でレモンハイをぐびりと飲んで自社のぐーたら新入社員を憂いたものだ。
けれど今日のけいたは「鎌谷町のイチロー」だった!あと一歩精進して「保土ヶ谷のイチロー」を目指せ。
足はそない早くないけどな!
その後、新1番ゆうのすけが左安で続き、2番たかよしの打席で初球盗塁で無死2,3塁。打席に入る前「スクイズ狙って良いですか?」と監督にささやいたたかよし。「好きにやれ」とフリーパスを渡した監督。ずっと練習して頭に描いてきた、ユーチューブで研究もした「投手でなく1塁手に取らせる線上に転がす自称セーフティースクイズ」で勝ち越した。
「アウトになったら犠打にはなるがセーフティーではないぞ」と説明するも、「これが俺のセーフティー、結果的に決勝点だぞ、キヒヒ」とはたかよし。自分のポジションを守った、最低限の仕事をしたという意味では「セーフティー」か、、、
スコアラー一押し3番りょうたが死球でチャンスを広げる。ここで死球をもらえるのもりょうたらしい野球だ。
そしてここで今まで2四球、セカンドゴロで打点に飢えていた「保土ヶ谷の打点お化け」かえでが特大2ラン。ひろき凡退後、なおきが一失でしぶとく出塁。アレックスも三塁強襲の内野安打で出ると、途中出場の『りょうさま』りょうたろうがダメ押しセンター前タイムリー。得意のビッグイニングを作り上げた。これで相手は意気消沈。本番前の最後の練習試合は完勝で締めた。
捕手ひろきよ
捕手になって数試合。特訓にも耐えメキメキと成長した。「二盗はまだ仕方ない。チームとして三盗はさそうぜ」という監督の声に応えるかのように6回に2塁打で出した先頭打者の3盗をしっかり刺した。練習では「アホほど飛ばす」のに試合では「すやっすや」のひろきよ。捕手とはそれほど大変なんや。
プロでも.240 本塁打5で名捕手よ。打てる捕手なんてそうそう大人でもおらんのや。
でも5番を任された以上、ひろきは守備でも打撃でも両方で魅せたれや。
もしおまえが将来デートをしてだ
「ハンバーグとエビフライどっちがいい?」といわれたら
ハンバーグエビフライセット、ライス大で!」と淀みなく堂々と答えていく
それが男というものだ。
君らが「私と仕事どっちが大事なの?」と聴かれる状況も将来はあるだろう。その時も「君よ、まずはハンバーグエビフライセットを食いに行こうじゃないか」と静かに女に答えていくというのが男というものだ。
守備と打撃、両方が必要なんだ。
なんでも「両方」だぞ、ひろき。よろしくよ
4番かえでよ
「試合数より打点の多い打点お化け」のかえでは、チームのために1打席目、2打席目ストレートの四球を選んだな。カウント3-0の場面ではバットをブルンブルン振って構えて貫禄で選んだ。コーチが痺れたのは選んだ後、喜んで1塁に全力で走ったことだ。その後の走塁も素晴らしかった。6回はチャンスで回ってきて初球をセカンドゴロ。「打点が欲しい。チームに貢献したい」その思いは募ったはずだ。
同点で迎えた最終回、けいた、ゆうのすけ、たかよし、りょうたはおまえに繋いだ。
、、2ホームラン
主審も思わず「ナイスバッティング」と声をかけた打球はボールデッドのポールもその先のサッカーゴールも遥かに超えていった。あの2打席の四球があったからこそ、こういう打順の巡り会わせになった。四球を奪うというのはこうやっても活きるのだ。
そして、みんながおまえに打席をまわすんだ。
ここまで全試合で四球ゼロ、「好きな球は行け!」と監督から特急券を貰っている頼れる4番。おまえの今シーズン初の2四球の心意気をみんなは感じ取ったぞ。
野球はおもろいな!かえで!たまらんな!
2番たかよしよ
3打席良いところ無く凡退、そして同点の場面で迎えた最終打席、ノーアウト1,3塁。
前の打者のゆうのすけにヒットが出た瞬間おまえは監督に「スクイズ狙って良いですか?」と囁いたな。「好きにやれ」という答えをもらって、2球目を一塁手に取らせるスクイズを決めた。いやほど怒られ何度も練習し、ユーチューブで研究した「投手に取らせないバント」がやっと決められた。毎試合大活躍なんて出来なくて当然だ。守備で、いやらしい打席で球数稼いで、良い死に方でランナーを進めて、、
どんなことでもチームに貢献はできる。打率なんて気にしていてはいけない。「勝てばいい」「勝ちさえすればいい」野球とはそういうものだ。
全員がそれぞれの役割を果たせば勝てる。
泣いても笑っても来週が本番。
みんなで笑おう。みんなで勝とう。