3月11日、平成29年度鎌谷クラブ卒団式が、例のてっぺん山要塞で開かれました。

午前の紅白戦では卒団生がパパママと対戦

デッドボール、校舎直撃弾、色々ありました(笑)

卒団式も感動のスピーチ、スライドショー、在団お母さんの手料理など楽しくそして笑いあり涙あり。美しい美しい会となりました。

 

 

そして卒団生になにもうまくいえなかったブログ担当コーチから最後のメッセージです

 

卒団生の皆さんへ

 

私が君たちに出会ったのは2年生になったたかよしが「野球チームに入りたい」と鎌谷クラブに入った4年前でした。当時2年生はりゅうただけ、あとは全員お兄ちゃん達。それがきみたちでした。私たち親子の「かえでたちにまぜてもらって野球をやる」そんな鎌谷の日々がそうして始まりました。

 

私もかえでやゆうのとキャッチボールをして「これくらいの速さか」と覚えてから平日はたかよしとキャッチボールをしたものです。1学年下なのにへりくつとウンチクだけは一人前のたかよしはかえでたちと野球をするのが楽しくて楽しくて毎日をすごしました。私もです。

 

君たちにしてみれば「関西弁のへんなしゃべり方のおっさん」だった私は出会った当初は「なんだこいつ、、、」という感じだったでしょう。しょうじやりょうたは「おい!」と声をかけたら走って逃げていったのも良い思い出です。だから、きみたちが三年生の夏合宿、しょうじが始めてちょっかいを出してきてくれたとき、みなで一緒に寝泊りしてトイレに起こすために君たちを抱っこして運んだとき、やっと仲間に入れてもらえた感じがしたなぁと思いました。

 

時が過ぎて、きみたちが三軍から一軍に上がり、たかよしも私も三軍に残ることになって、その存在の大きさに気づいたものです。

 

「頼れるお兄ちゃん達がいない」なんだか三軍に「残された」感じが抜けなかったたかよしでしたが、大原監督の下でりゅうたやたつき、たつま、りょうたろう、同級生と野球をする楽しさを覚えた1年でした。

 

 たかよしがまた君たちと同じ一軍になって、相鉄沿線でメダルを貰って、二区親善で準優勝して、ベイサイドで旅行のような大遠征をして、鎌谷軍東京遠征もあって、、親子でほんとうに色んな経験をさせてもらいました。

 

 1年ぶりに一緒に野球をやるきみたちはうんと成長していて驚きました。「塁に出ればかえで君やゆうのが返してくれる」「今日はまたりょうたくんがすげーの打ちそう」そう信じて「とにかく塁に出る選手になりたい」とたかよしもバッティングを改めました。左にも挑戦してとにかく出塁する。それが楽しくて、どデカいヒットで返してもらうのが嬉しくて夢中で塁を駆け巡りました。

 

 長打ならたつきやたつまの方が打てる、だけど「塁に出る」では負けたくない。そういう野球だったと思います。エラーして迷惑も掛けたし、打てなくて迷惑も掛けました。でも1年間、またきみたちと野球をできて本当に感謝しています。

 

最後の1年、私はスコアラーになってきみたちの野球をとにかく見ました。FコーチやMコーチ、Kコーチみたいに実際に打って投げては教えてあげられないけれど「自分ができること」を探しました。ブログではきつく叱ったりもしたし、怒鳴ったら関西弁だから怖いし、申し訳なかったなぁと思うこともあります。SコーチやIコーチ、Tコーチみたいにやさしく楽しく接してあげられたらなぁと反省したりもしました。

 

けれど、私はそうはしませんでした。

 

「野球はうまくできないけど、面と向かってやさしく、丁寧に教えたりもできないけど、君たちが好きで、とにかく見て、分析して、文章を書くのもそんなにきらいじゃない」そんな私が出来る君たちに向き合う方法を探したのです。

 

きみたちはとても良い子です。いつも「自分」をしっかりと持っていて監督やコーチにそれを見せてくれました。だから監督も各コーチも真剣に、自分をさらけだしてそれぞれのコーチが「自分が出来る全て」で君たちに向かい合うことが出来ました。

 

卒団式ではこれからの君たちに皆さんからエールが送られました。

無限に広がる世界に期待して欲しいということ

君たちに期待すること、野球でも他のスポーツでも、勉強でも

大きな壁がきっと現れること、それを乗り切って欲しいという願い、

 

わたしは、君たちを目の前にしてきっと何も上手く言えないだろうから「君たちの選手名鑑」をプレゼントしました。そこに想いを詰めたつもりです。ほんとうは上手く話してエールを送りたかったのですが、そういうのが任(にん)でないのでしょう。ちょっとふざけて、照れて。年柄にもなく、「しょうもないおっさん」ですね。

 

 

 

 

 

====昨日言えなかったことを最後に伝えたいと思います。

 

君たちはこの後も鎌谷の皆さんのように真正面から向かってきてくれる先生や新しい友達にきっと出会えます。その場合はきみたちもいまのまま、真正面から向き合って欲しいなぁと思います。それができる君たちだと思います。

 

勉強もそうです。私もそんなに勉強について偉そうなことは言えませんが、勉強とは不思議なもので正面から取り組むと、君たちに必ず何かを返してくれます。「なんで1000年前のよその国の事を知らなきゃいけないの?」「微分積分、球の体積なんて実生活に役に立たないじゃん」「苦手だなぁ、俺外国行かないから英語はいいや、、」そんなふうに中途半端に斜めから勉強に向き合うと、勉強も君たちに何も返してくれません。とにかく自分の全てで真っ正面から取り組めば勉強はきっと素晴らしい「きづき」を与えてくれます。勉強ってそんなものではないかなぁと思います。

 

あと、これから広い世界に出ると、君たちはなかなか正面を向いてくれない人や物事にも沢山出会います。きみたちを平気で傷つけることや、自分の力では到底超えられない高い壁もきっとでてきます。

 

そのとき、鎌谷のモットーを思い出して!コーチやOBの皆さんはそう伝えてくれました。

 

「礼儀正しく、仲間と仲良く、我慢強く」

 

挨拶をしっかりして、礼儀正しくしていって損はないよ。君たちになら出来るよ

高い壁にぶつかったときは「我慢強く」を思い出してチャレンジしてくれ

大人になってお仕事をしていても鎌谷のモットーはとても役に立っているよ

大切な仲間を作って広い世界に飛び出していってくれ

 

みなさんがそうおっしゃいました。心に刻んでください。

 

 

それでもつらいことや、せつないこと、越えられない壁にぶつかってどうしようもないときはどうすればいいの?そう思うことがあればと思って、最後にこれだけを言わせて欲しいと思います。


「野球」や


土日にグローブ持ってグラウンドに来い。座ってチビちゃんたちのノックを見ているだけでもいい、練習の手伝いをしてもいい、隅っこでコーチとキャッチボールするだけでも良い。

 

おまえらには野球がある

おまえらには鎌谷がある

 

それが君たちが鎌谷を卒団した証しや。

 

カッコつけて無理して辛い思いなんて、すんなよ。鎌谷に顔を出せ


完全にどっかに行ってしまわんといてくれ…

 

こういうしみったれた事は大人は男は言ったらあかんのや

気持ちよく背中をたたいて送り出してあげたいんや

 

そうやけど、おっさんはそう思う。

 

かえで、ゆうの、ひろき、けいたさん、しょうじ、かずき、りょうた、アレク、なお兄、きんちゃん

 

どっかに行ってしまわんといてくれ、、

 

 

「門出の言葉」としてはふさわしくないけど、俺はそう思うから、そうこのブログに残しておく。

 

「あんまり遠くに行くな!いつでも鎌谷に来い!でもさらばや!」

 

こんなメソメソしたおまえらが大好きなおっさんも1人ぐらいいてもええよな。

またちょいちょい会おう!

そんでおまえらが20になったら飲みに行くで

 

居酒屋でイカのわた焼きとか、煮込み(塩味)とか、カマンベールの串揚げとか、場末のスナックのババァが思いつきで適当に作った鮭とばがまざってる何か生暖かい雑なポテトサラダとかを「どうや!うまいやろ、こんなんあんまり食わへんやろ」的に勧めていく、ホッピー一本勝負とかいう酒には誘わへんやんか。

 

ハタチの青年になったおまえらとだったら、薄暗いばばっちい居酒屋よりも「トンカツとビール!」とかそういう方向性の酒にしたいな。明るい店でドイツビールとトンカツ出すみたいなやつな。方向性としてな。

いやハンバーグとエビフライとビール(ライスなし)か。おまえらやしな。

 

おまえらが20になるまでにええ店探しとくわ。

 

それとな、20になる前でも街であるいとっておっさん見かけたら声かけろや。

ビールっちゅうわけにはいかんが、サイダーやらアイスバーやら、なんぞちべたいもん位おごったるし一緒に食おうな。おれはこの町でしばらくはきっとウロウロしてるから

 

猛虎スコアラー 拝