「学校も試合もなければ合宿に行けばいいじゃない!」
マリー・アントワネットに似たドブスにそう言われたかどうかは別として
恒例の鎌谷夏合宿が8月11日~13日に行われた。
さて今年の合宿は初日から「初めてずくし」
まずは大渋滞
お盆シーズン、渋滞は毎度毎度のことなのですが今年は例年になく半端ない大渋滞
金曜旗日の影響か、、
「我が軍の膀胱が持ちません!」のリクエストに応え渋滞の列の中でバスのドアをオープン。数名の選手とスタッフが車を飛び降り、ホームセンターやGSのトイレに。
用を足して戻ってきてもバスは数十メートルしか進んでいないので余裕で帰還。
恐るべし大渋滞。
例年は「いくら混んでいても昼には宿舎に着く、ついたらそこでお弁当」となっているのだが今年は記録的大渋滞に見舞われ、バス内でお弁当よ。
「高校野球の試合をTV観戦しながら弁当食いながらの大騒ぎの5時間バスの旅、こんな夏もあるで」そう捉えてな、それはそれでええ思いでやんか。
と思うやろ。
けどな、なおき、ひろきよ。
君たちは特にこの大渋滞の列にはバーベキューに行くドブスOLが推定2400人はおるという現実を知らなければならない。
「バーベキューや!皆で肉喰おう!」って言ってるのに「私、あんまり肉は苦手」的なアピールしたり
「あっ!網の隅っこでオリーブオイルぬくめてバーニャカウダ食べたい!」的な「今あたし、良いこと思いついた!」的な事を言っていく、そんなドブスOLがこの渋滞を構成する車の中に山のようにいる、そう考えろ。
それがお前らにはまだ足りない。
お前はきっとドブスOL達に対して「ほんならバーベキュー行くなや、、」と思うだろ。
けどな、そう言えずに4世代前くらいのレンタカーのステップワゴンを運転させられるのも男だ。それは仕方がないんだ
ただ合宿に行くに際して「ドブスを大量に詰め込んだ車の列め、、」そういう意識をおなかの中に溜めておくということは大切だ。
御殿場アウトレットにアホほど服を買いに行って「秋シーズンにしっかり備えていく」そんなドブスOLがあの渋滞のなかに数千人いた現実からも目をそらせてはいけないだろう。
だが、そんなドブスOL達に「何着てもドブスやないか」って言ったらそれはあかんで。
それは人として絶対ないで。差し入れのシュークリームは握りつぶせ。
しかし「おしゃれ」に関しては女の子の大切な仕事であり夢や。たとえドブスOLとて。
「何でも似合うで、左投手と一緒や、そういった手合いのインナーは何枚あってもええやんか」
「この服は来季、中6日で回せる表ローテに入ってくるで」
「このブランドっていうだけで3割20発は打てる、そんな選手を感じさせる一着やわね」
「その赤備え、、似合うんは北別府か山崎龍造かあんたくらいやで」
野球に絡めて「おれはなぜこんな所にいるんだ」という疑問を解消していく、そういう懐の深いキャッチャー的な一面も持った男にはなっていくんやで。
それはおいといて、この渋滞時もドブスOLを想定してただならない怒りを覚えていたスタッフがいたことはここに明記しておこう。いいか、選手たち。怒りはエネルギーだ。そのエネルギーを野球に使っていくんや。
さてなんとか15時前に到着もなんと昨日来の雨によるグラウンドコンディション悪化で使用禁止に。
「せっかく苦労して来たのに、、」
スタッフで協議した結果、グランド脇の河原の横の一本道でランニング、ダッシュ大会を敢行。
選手達は小雨が降る中、走る走る
普段は練習前の「アップ」や走塁練習、試合でしか「走る君たち」を見ていない
けれど、約1時間必死に楽しく走る君たちを見た。
顔つき、体つきが1年前とずいぶん変わった選手
明らかに秋より速くなった選手
「こいつには負けられない」という選手とのマッチアップの時に明らかに顔つきが変わりギアが入る選手
最後まで全力疾走する選手と最後抜いちゃう選手
走る君たちを、その成長を1時間も堪能させて貰った
グラウンド使用禁止は残念だったけれど、とてもいい練習だった。
そして夜は恒例の一発芸大会
鎌谷合宿は2年生~6年生の縦割り班をいくつか作って行動する。
6年生は普段はチームも違う2年生のお世話もしてあげなくてはいけない
お風呂もご飯の準備も荷物整理も上級生が手取り足取り教えてまとめていく
気持ち悪くなった、寝付けないそんなチビちゃん選手の面倒をつい最近までチビちゃんだった6年生がしっかりと見ている
良い伝統よ
一発芸大会はそんなグループによる即興コントにはじまり、入念な仕込みを
施してきたそれぞれの演目のオンパレード
意外な才能を見せる選手、普段通りの選手、さすがの一発芸もあった。
恒例の兄弟ネタ、新たな兄弟ネタ、親子漫談、そして裸ネタ、、、
大勢の前で恥ずかしがらず何をかを披露する度胸
これは野球にも通ずる。そしてなにより楽しい。
「大好きな選手の意外な一面、あのスターのあんな顔」
これは大衆の関心事よ。
そんなんを書いて印刷して配ってご飯食べてる会社かって世の中にはあるんやから。
俺はスタッフでありながらお前らの熱狂的なファンやからな
最高やったで、一発芸。
そして「本物の夜」も鎌谷合宿の魅力よ。
子供達が寝静まったら「呑み部屋」にぞろぞろと大人達が集合
熱闘甲子園を見ながら野球談議が始まるともう止まらない。
代表、スタッフ、お母さん方、、出たり入ったりで
鎌谷野球、選手達についての熱い議論から、アルコール濃度が高まると
恒例の
「ところであんた何歳?」
「ところで何の仕事してるの」
といったきっと前も聴いたであろう「ところでトーク」あり必ず誰かがターゲットになる「奥さんとのなれそめトーク」あり呑み部屋は場合によってはコップや乾き物が飛び交う修羅場に、、
しかしバカ騒ぎの最中「あの十数年前の合宿も雨だったな、、」から始まる代表の鎌谷昔話や
「少年野球とは」という代表の静かな語りにじっと耳を傾けるそんな場面もあったりして結局4時!
「またやってもうた~」